2023年初夏クルーズ、五島列島「鯛ノ浦(中通島)」まもなく雨止む見通し
(HAPPY艇からの寄稿記事)
今日、7月5日も朝から雨降り、時折シャワーのような雨にもなります。着けている桟橋には乗船客のために待合室から続く屋根があるので、ゴミ出し、トイレ等で外に出ても濡れません。しかし、それ以外はキャビンの中で静かにしています。空調の風切り音とジェネレータの運転音が絶えず聞こえ、そこに時折の強い雨音が混じります。周囲が全部山に囲まれているのでTVは映りません。雨が上がるのは14時以降と予報され、海上には依然雷・強風・波浪・高波注意報が出されています。
昨日、ヨット販売業者の社長から電話があり、趣旨は「2年前に下見した60fが再び売りに出され、当社で扱っている。その時買ったオーナーがかなり資金を投じてセール、エンジン等は新調、内装もリニューアルに近い!どう?」という内容でした。電話を終えての一両日、この大型ヨットでのクルージングを妄想していました。これも雨で缶詰となっている私には至福の時間でした。
しかし、その後の2年間で3ヶ月に一回は経過観察が必要な体になってしまったことを思い起こせ!60fはオーシャンゴーイングを前提にしていたはず!等々色々な声が頭の中から聞こえてきました。そして、私のスタイルも変わりました。35fの小さなボート(PONAM-35)を使ったスタイル(怖い海上はさっさと移動、寄港地ではゆっくり過ごす)にすっかり馴染んしまったのです。ですから、前回のような高揚感が起こりません。一言で片付けるなら「年をとった!」ということなんでしょう。
さらにそのダメ押しが今回初めての単独航(シングルハンド)です。「1人でその馬鹿でかいヨットをどう取り回す?」そのイメージがどうしてもまとまらず、思わず失笑してしまいました。
でも、今から2年前なら、示された条件で飛びついたと思います。残念!所詮、大型ヨットには縁がなかったと、今も自分に言い聞かせています(笑)
さて、予報通り14時になって雨が降り止み、時々日差しが入るようになって来ましたので、早速原付スクーターを借りて来週、立ち寄る予定の「青方港」の下見に行ってきました。なぜなら、この港で使用許可の出た場所は岸壁だったからです。原付で僅かに20分の距離でしたが、しばしの暴走族気分でブンブン走りました。
下写真の白い漁船の前が「青方港」内でプレジャー艇用に開放されている場所です。この写真を撮った時間は丁度干潮で西風(港出口から真っ直ぐ入る風向)が10mとなっていました。この港は西風に意外と弱いと思って漁師に話し掛けると「東もダメだ。今度は港の奥から海に抜ける」という言葉が返ってきました。
いずれにしてもこの高さでは1人で飛び上がるのは無理ですね。実際にその場所に行って着岸をイメージしましたが、仮に上がっても今度は容易に艇に戻れないですね。階段の所で着けるとなると、間隔が意外に広くフェンダーが瞬間外れてハルを傷つける事態になりかねないこともわかりました。
いつもなら、忍者よろしく軽々と副長が岸壁を登ってくれますが、今回は1人ですから自己完結しなければなりません。よって、帰りの「青方港」立ち寄りは満潮時間を見計らってのアプローチが絶対となります。調べたところ日中(14〜15時)に満潮が一回あり、ほっとしました。これなら予定通りに行けるでしょう。
合わせてグーグルで見つけた公共の浮桟橋も訪ねましたが、あいにく沖合の石油備蓄施設専用で交渉の余地はなさそうでした。