TAKA選手は“推し”「勝つことは最低条件。ガンガンぶつかっていく」MAO選手インタビュー!
7月23日(日)に東京・両国国技館で開催される真夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2023」にて、TAKAみちのく選手とシングルマッチで戦うMAO選手。
憧れの人と一騎打ちをする心境や、大会の意気込みなどを語ってもらった。
ーー6月25日の後楽園「しゅんまおの存在証明」として挑んだEXTREME王座。惜しくも戴冠とはなりませんでしたが、かなり盛り上がりましたね。
MAO 本当にシングルの戦績が悪くて「いい挑戦者止まりなんだな」って改めて思いました。ここ3、4年のジンクスなんですけど、年明けから梅雨の前まですごく活躍できるんです。梅雨がジンクス的に1番ダメな時なんですけど、今回はちょうど梅雨に入るタイミングだったので…。いつも梅雨前までは確変なんですけど、もう確変終わっちゃいました。
――そんなジンクスを抱えられていたんですね。
MAO はい。夏から秋頃にかけては何もなくて、冬になるに連れて徐々に上がって、年明けから調子が良くなります。このサイクルを3、4年繰り返しています。時期的にダメだなと思っていたら(勝俣)瞬馬が足を折るという…。タッグを持っていたらこのジンクスは変わっていたかもしれないんですけど、やっぱり梅雨に入るとダメみたいです。
ーー平田選手、ヨシヒコ選手はピープルズチャンピオンなので、ペースを取りづらかったんじゃないですか。
MAO 会場が完全に平田さんだったんですよね。応援をちゃんと力に変えられる選手なので、何をやってもダメだなと思いました。あの時は「MAOを倒すことでしか盛り上がらないんじゃないか」っていうぐらいの勢いでしたね。結果として、平田さんに力を与えていたんだなっていう感じはします。
――本当にジンクス通りですね…。
MAO そうですね。ジンクスを気にしていた自分も悪いんですけど「やっぱりダメだな」と思っちゃいました。3カウント入った瞬間は、何も聞こえなくなるぐらいの歓声がワー!っと起きて「コロナ前の後楽園ホールってこんな感じだったよな」と思い出して感慨深さが勝って悔しくなかったです。「自分が負けたことで後楽園がこんなに爆発するんだ」と思ったら「良い役回りじゃん」って感じがしたんですよね。コロナ中は静かな中で試合をしてきたので、お客さんはまだ声出しに慣れていないじゃないですか。そんな中でも「ここ最近の1番の盛り上がだったんじゃないか」っていう試合が、まさかの自分の負けだったので、1番いい歓声を聞けました。
――「悔しさはない」ということですが、とはいえジンクスは払拭したいと思います。払拭するために考えていることはありますか。
MAO 今年はジンクスが固まっちゃったので、来年なんとかするしかないですね。でも、7月はアメリカ遠征もありますし、その後もすごく楽しみなオファーが来ているので、今年の夏は勢い的に去年、一昨年の比じゃないんです。この夏で爆発することができれば、ジンクスが変わるのかなって感じます。G1男どころか、G1の時期に調子悪いですからね…(笑)
ーー今年の夏が楽しみですね。さて、7月23日(日)の両国大会では、TAKAみちのく選手をDDTのリングで迎え撃つ形となりました。TAKAみちのく選手のことを「自分のプロレスの根っこの部分、原点の選手」とおっしゃられていましたが、両国で戦う今どんな想いでしょうか。
MAO 中学生の時にプロレスにハマったんですけど、DDTの他に1番ハマっていたのが、90年代のみちのくプロレスなんです。東北出身なので、プロレスを知らなくても、ザ・グレート・サスケは街中に貼られていたポスターで知っていて。初めてのDDT両国で、サスケさんと高木(三四郎)さんのシングルを見た時に「グレート・サスケって街中で見る顔だ!」って気づいて、それから調べているうちにみちのくプロレスを知り、TAKAさんやカズ(ハヤシ)さんがやっていた「海援隊★DX」を好きになりました。
だから、僕の飛び技的なスタイルの根本は、90年代のみちのくが好きだったから。特にTAKAさんの飛び技がすごかったです。それでTAKAさんのことも調べたら「KAIENTAI DOJO」のことを知りました。それで、なぜかわからないんですけど、TAKAさんとメアドを交換していて(笑)、「本人ですか?」ってメールを送ったら「本人ですけど」って返事が来てみたいな。今思えばちょっと失礼なんですけど、そういうやり取りをしていた時期もありました。
僕がDDTに入ってから、練習を教えてくれる人たちのルーツを辿ると、90年代のみちのくに行き着く人ばっかりなんです。それで、僕の師匠の大石真翔さんは「KAIENTAI DOJO」出身だったので、そういうところから、TAKAさんのみちドラ(みちのくドライバーⅡ)を食らってきた人たちの証言を集めて、自分なりに追求してきて今に至ります。
1回TAKAさんとシングルマッチをやった時はちょっと萎縮しちゃったんですけど、宇宙人プランチャ対決って銘打たれた試合でした。宇宙人プランチャだけをフィーチャーした試合になってしまったので、今やればまた違うのかなと思います。
僕の根本はTAKAさんですけど、イギリス遠征で培ったブリティッシュレスリングを取り込んでいることや、いろいろなエッセンスを取り入れている今だからこそ、TAKAさんとやる意味があるのかなって感じはしますね。
ーーTAKA選手もMAO選手のことを身体能力がスゴイと言われていたので、宇宙人と身体能力オバケの対決になりますね(笑)
MAO 宇宙人的な話で言うと、前回シングルをやった後に宇宙人認定してもらったので、宇宙人としてそこにプライドを持ちたいと思います。あと、その試合後、TAKAさんに「若いうちはいっぱい飛んでいっぱい怪我するもんだよ」って言われたので、いっぱい飛んでいっぱい怪我して頑張ってきました。
ある時、やっぱり大きい怪我をして、飛んだり跳ねたりすることに重点を置かなくなりました。あれから僕のプロレスもだいぶ変になったと思うので、その変になった部分で勝負できるんじゃないかなって思います。
ーーここ最近はエクストリームな男と印象づいている感がありますし、ご自身も「ハチャメチャなDDT」にすごくこだわりを持ってらっしゃると思います。今回の対戦もその部分に期待していいのでしょうか。
MAO ハチャメチャなイメージは結構持っていただいているんですけど、あまり自覚ないんですよね。
一時期は、すごい頑張ってやろうとしていたんですけど、どうも無理しちゃっているなと。頑張っているふりというか、等身大じゃない部分にノれなかったので、そういうのはやめました。
ナチュラルにやるようになってからは、しっかりハマりましたね。僕は路上もやっているんですけど、みんな飯伏幸太の影を見ちゃうんですよ。同じことをやってもしょうがないので、いかに自分の色に染めるかですよね。やっぱり新しい物を作っていかないと。
ーー今回、TAKA選手に勝利してみちのくドライバーを正式に継承して欲しいです!
MAO 継承する以前に、僕がもう勝手に雪崩式まで発展させちゃっていますし、それはちゃんと本人にもバレていました(笑)
もう勝つことは最低条件です。その先に何があるかですね。ある意味、ただのTAKAさんオタクですからね。今、推しを目の前にしたオタク状態です。記者会見の時は完全にそれでしたけど、試合は失礼なので、ガンガンぶつかっていきたいです。
■大会情報
大会名:WRESTLE PETER PAN 2023
日時 :2023年7月23日(日) 開場12:30 開始14:00
会場 :東京・両国国技館(東京都墨田区横網1丁目3‐28)
チケットはこちら!
■対戦カード
KO-D無差別級選手権試合
<王者>火野裕士 vs クリス・ブルックス<挑戦者>
※第80代王者3度目の防衛戦。
DDT UNIVERSAL選手権試合
<王者>遠藤哲哉 vs マット・カルドナ<挑戦者>with ステフ・デ・ランダー
※第10代王者2度目の防衛戦。
株式会社メキシコ観光 presents ドラマティック・ドリームマッチ
佐々木大輔 vs エル・デスペラード
※勝者には勝利者賞として株式会社メキシコ観光よりテキーラ1年分が贈呈されます。
KO-D6人タッグ選手権試合
<王者組>樋口和貞&中津良太&石田有輝 vs 坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹<挑戦者組>
※第51代王者組の初防衛戦。
スペシャルシングルマッチ
KONOSUKE TAKESHITA vs 上野勇希
スペシャルシングルマッチ
TAKAみちのく vs MAO
スペシャルタッグマッチ~納谷幸男復帰戦
HARASHIMA&納谷幸男 vs 秋山準&入江茂弘
スペシャルタッグマッチ
ちぃたん☆&ポコたん vs アンドレザ・ジャイアントパンダ&スーパー・ササダンゴ・マシン
3WAY6人タッグマッチ
土井成樹&大鷲透&平田一喜 vs 藤田ミノル&MJポー&KANON vs 鈴木鼓太郎&岡田佑介&高鹿佑也
6人タッグマッチ
飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人 vs 彰人&高尾蒼馬&下東由朋
6人タッグマッチ
高木三四郎&川松真一朗&夢虹 vs 高梨将弘&小嶋斗偉&瑠希也
シングルマッチ
正田壮史 vs 須見和馬