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kojinkai

小学模試の6年生のこぼれ話。

2018.07.15 17:31

小5の間、ずっと才能がくすぶっていて、

これほど要領がいいのになぜ結果がすぐに

表れてこないんだろうかな?と分からなかった、

そういう生徒さんがおりました。


テストを見ていても、些細な読み飛ばし、

計算ミス、書き間違いなど、大抵は自分が意図した部分の

外側からの攻撃が多く、それに苦しむテストが

続いていました。これまでずっとです。

低学年の時からその子のことは知っているので、

その子の悩みはずっと私も共有してきました。


しかし、特に私はその子の算数的な思考が好きで、

閃きの点で言えば6年の中では最も才があり、

自由に、多様な、効率的な”別解”を編み出してくる

面白い才能も同時に携えていました。

今の中学生指導の中にも、その子の”別解”を生かした

指導というのが存在し、それくらい魅力ある思考です。

数学に入ってしまえば、その思考はどんどん生きてくるので、

中学に入ってからがとても楽しみなのです。



実はその子、今回のテストで小5のとき初めて

受けたテストから100点を向上させ、

前回のテストから53点を向上させました。

そして、塾内ではオール8割以上を記録した2名のうちの

1名に、今回は名を連ねました。

9割・9割・9割・7割とかはよくみる数字ですが、

総合的に高水準の点を獲得してくる子は、

苦手なく中学でもどんどん伸びてきます。


自分でもミスの原因が自覚されており、

きっと今回はそれが無いように、と細心の注意を払い、

自分のできる最高のパフォーマンスを上げようと

真剣に取り組んでいたのでしょう。

さっさとテストを終えてしまう人たちを尻目に、

最後の瞬間まで問題に向き合い続け、丁寧に

解答を行う眼差しには痺れました。



「本当にこれまで頑張ったね。そして夏はこれから。

君の実力はこれから一層育っていくよ。

自分はできるんだっていう気持ちで、

いろんなことにまたチャレンジを続けましょう。」


その子は教室に私と2人きりになり、

そんな言葉をかけられ、奮起するタイミングを得ました。

こういう機会もまた運命的なものです。

たまたまみんな帰ってしまった後に私と2人でいたということで

かけられた言葉の一つだったのですが、

いいきっかけ、チャンスを掴みましたね。



その他にも、安定して総合1位を取り続ける子、

ぶっちぎりで2科での点数を取り、過去の生徒の中でも最高の

点数を取って1位になった子、”塾で初めて”の小学模試での

社会科満点をとった子、苦手だった国語の点数を大きく伸ばした子、

6年生はいっぱい個々に成長点が見られ、

さらに伸び代を感じました。

”みんな”、毎日机に向かっているのです。

そして、みんながライバルであり、盟友です。


本当にいい学年に育ちました。

個を見るという視点も大切なのですが、

全員の全体的な向上によって総合8割の平均点も

初めて達成し、この学年の成長を心より喜ぶとともに、

最終的な完成期を前に、さらに詰めの学習に

力を注いでいきたいと思います。