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オランウータンの子どもは樹上の生活でさまざまなコミュニケーションを学ぶ@シンガポールの動物園

2023.06.08 02:40

オランウータンの子ども同士のコミュニケーションが目の前で見られる@シンガポールの動物園

シンガポールの子どものオランウータンは、樹上で生活や遊び、学習を通じて、さまざまなコミュニケーションスキルを身につけます。

特に生活の中で見せる、音や仕草を使ったコミュニケーションはオランウータン同士のコミュニケーションの中でもいろいろな意味があり大切です。

普段、魅せるオランウータンのかわいい仕草にも意味があると思うと面白いですよね。

そんなオランウータンの音や仕草を使ったコミュニケーションについて、今回はご紹介します。


下記動画は、シンガポールの動物園に行ったときに撮影した子どものオランウータンです。まずは子どものオランウータンのかわいい動画をご覧ください。

オランウータンがコミュケーションで使う3種類の音

オランウータンは主に以下の4種類の音を使ってコミュニケーションをとるといわれています。

この4種類の音を使ったコミュニケーションにはそれぞれ意味があります。


キスによる摩擦音

オランウータンは唇をキスするようにとがらせて発する音を使ってコミュニケーションをとります。

この音は子音に近く、様々な意味を持ちます。

例えば、キス摩擦音の長さや高さ、強さ、繰り返し回数などで、相手の位置や気分、求愛や威嚇などのメッセージなどの意味です。
また、キス摩擦音に声帯の振動を加えることで、より複雑な音を作り出すこともできるようです。

キスによる摩擦音は、人間の言語の進化にも関係していると考えられています。

人間が同じ意味を伝えるために、いろいろな音の組み合わせを使う(例えば「車」「自動車」「乗り物」)のと、似ているのではないかと推察する研究チームもあるようです。

さらに、オランウータンは自分の伝えたいことが相手に確かに伝わったか確認しているようで、そのために同じことを違う音の組み合わせで繰り返しているように聞こえることもあるといわれています。


葉っぱを使った摩擦音

葉っぱを使った摩擦音とは、オランウータンが葉を口にくわえて鳴き声を変える行動です。この行動は、オランウータンが自分の声をより大きく聞こえさせるために行っていて、縄張りの主張や仲間の呼びかけなどに使われます。

また、葉っぱを使った摩擦音は、オランウータンが唇をキスによる摩擦音と組み合わせて使うこともあります。
この音は、子音の羅列のような鳴き声で、様々な意味を持つことが研究で分かっています。


枝を使った摩擦音

枝を使った摩擦音とは、オランウータンが木の枝を揺らしたり折ったりする行動です。

この行動は、オランウータンが自分の存在や気配を知らせるために行っているといわれています。

枝を使った摩擦音は、注意喚起や威嚇などに使われ、例としては、以下のようなものがあります。


・枝を揺らす

オランウータンは枝を揺らして相手に自分の位置や方向を知らせることがあります。
これは、仲間との連絡や協力のための行動です。

・枝を折る

オランウータンは枝を折って相手に自分の力や気勢を示すことがあります。
これは、敵対者や競争者への威嚇や挑戦のための行動です。


長い叫び声

オランウータンは喉を膨らませて発する長い叫び声もコミュニケーションの一つです。

この叫び声はオスが主に発し、メスへの求愛や他のオスへの威嚇などに使われます。
また、叫び声の特徴は個体ごとに異なるため、個体識別にも役立ちます。


オランウータンがコミュケーションで使う2種類の仕草

オランウータンは主に2種類の仕草を使ってコミュニケーションをとります。

この2種類の仕草にもいろいろな意味がありますので、それぞれ説明していきます。


ボディランゲージ

ボディランゲージとは、オランウータンが目配せや身振り手振りなどでコミュニケーションをとる行動です。
この行動は、オランウータンが自分の気持ちや意思を伝えるために行っています。
ボディランゲージを使う目的は、挨拶や困惑、合図などです。

ボディランゲージの例としては、以下のようなものがあります。


・手を振る

オランウータンは手を振って挨拶したり、別れを告げたりすることがあります。
人間と同じように社会的な関係を築くための行動です。


・頭をかく

オランウータンは頭をかいて困惑したり、不満を表したりすることがあります。
人間と同じように感情を表現するための行動です。


・目で合図する

オランウータンは目で合図して相手に何かを伝えたり、誘ったりすることがあります。
人間と同じように意思疎通するための行動です。


道具使用

オランウータンは小枝や葉などを使って食物を加工したり探したりする道具使用という行動もします 。

例えば、小枝を使って堅いドリアンの実を開けたり、木の洞に差し込んでアリやシロアリなどを釣ったりするなどです 。

この行動は食物の入手だけでなく、他のオランウータンから学習したり教えあったりすることでコミュニケーションにも関係しているといわれています。


オランウータンは人間の言語のようにさまざまなコミュニケーションを使っている

オランウータンがのさまざまな音や仕草を使ったコミュニケーションについて、お分かりいただけたでしょうか。

オランウータンは高度な知性や感情を持ち、音や仕草で豊かなコミュニケーションをとることができます。

オランウータンのコミュニケーションは人間の言語の進化にも関係していると考えられているため、オランウータンとコミュニケーションをとることは人間にとっても貴重な経験になるでしょう。


シンガポールの動物園ではオランウータンと朝食を一緒に食べたり写真を撮ったりすることができるプログラムがあります 。
もしオランウータンとのコミュニケーションに興味があればぜひ参加してみてください。