水ミーティング2018 終了
7月15日(日),北見市立図書館で開催した水ミーティング2018,
皆さまの協力の下,無事終了しました。
第一部(ローカルの部)のオープニングスピーチでは,北見北斗高校サイエンスクラブ 越智くんが市民対象に実施した常呂川や水環境保全に対するアンケート調査の結果を発表しました。
続いて,北見北斗高校サイエンスクラブの1年生である安藤くん,坂井くん,森脇くんの3名がサイエンスクラブの活動で行っている常呂川調査の結果を元に,常呂川は日によってリン酸イオンやCODなどの値が変りやすい川であることを発表しました。
1年生にとって,公式の場における初めての発表。発表後には会場からダム上流と下流の水質に関する質問もでました。1年生たちは緊張しながらもきちんと受け答えをしていました。
サイエンスクラブの発表に続いて,常呂川に関わるお仕事をしている方々から発表がありました。
林野庁北海道森林管理局常呂川森林ふれあい推進センターの南さんの発表「オホーツクの森林のご紹介・森林と水のつながりについて」は,推進センターの仕事,オホーツク地域に広がる森林の役割や特徴についてのお話でした。
南さんの発表によって環境に配慮した森林(木材)づくりを心がけていることを知ることができました。
会場からは,近年の気候変動の影響の有無や砂防ダムとの関連等の質問がありました。
北海道クノール食品株式会社 訓子府工場の齋藤さんの発表「食品工場における排水処理について」 は,製品をつくる過程で使用した水を場内の排水処理設備でどのように処理し,常呂川へ排水しているのかのお話でした。
特に,排水は厳しい自主基準を設け,その基準を順守しながら常呂川へ排水を戻していることがよくわかりました。
北見河川事務所治水専門官の林さんの発表「常呂川と北見河川事務所の仕事」は,河川管理の内容と常呂川の特徴についてのお話でした。
林さんのお話によって,台風や豪雨に対する安全管理の他,魚類・昆虫類などの生物の生息にも配慮していることを知ることができました。
北見市上下水道局浄化センターの鳥潟さん,中村さんの発表「北見市の下水処理について」は,北見市民が排出した下水を常呂川へ戻すまでにどのような処理を施しているのかのお話でした。
浄化センターには家庭ごみが流れ込むことがあるそうです。ここは市民の意識の問題。十分気を付けて利用したいものです。
会場の参加者からは,排水の臭いについての質問が出されました。
以上で第一部が終了。
続いて,第二部(グローバルの部)では,北見工業大学の留学生 チョンさん,アレックスさんと,同大学教員ナタリーさんとサイエンスクラブ部員 平野さん,高橋さんによるディスカッションを行いました。
韓国やタンザニア,ドイツなどの環境保全に対する意識や,自分たちの育った町の水道の状況や環境保全意識について話をしました。
髙橋さんの絶妙な進行により,会場は和やかな雰囲気のなか,水に関する広範な話を聞くことができ,私たちの水環境を客観的にとらえる良い機会になりました。
閉会式のさいごには,プロジェクトリーダーの平野さんによるアクションプランプロジェクト宣言があり,水ミーティング2018を締めくくりました。
この日の全参加者は76名。
産官学連携によって開催した水ミーティングによって,北見市民の皆様が少しでも水環境や常呂川の保全に関心をもってくれるならば開催者として嬉しい限りです。
協力してくださった皆様には心より感謝申し上げます。