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好きを追求しハワイでチャンスを掴んだ!渡米後3か月でオリジナルブランドを展開したデザイナーに聞く、人生を変えるチャンスの掴み方~ジュエリーブランドオーナー 豊川裕子さん~

2019.01.10 08:53

「思い切って海外に出てみたい」「好きなことを追求したい」そう思っている方もいるのではないでしょうか。


今回お話を伺ったジュエリーブランドオーナー兼デザイナーの豊川裕子さん(デザイナーとしては「Yu」の名前で活動)は、プロダクトデザインのクリエイティブディレクターとして15年間会社に勤めながら「自分のブランドを展開したい」という想いを持ち、意識と行動をつづけていました。


2017年、一念発起して会社を離れる決断をし、ハワイへ。渡米後わずか3か月で、自身が3年前に立ち上げていたジュエリーブランドをホノルルで商品展開するチャンスを掴みました。とはいえ、ハワイでチャンスを掴むのは簡単なことではなく、「自分の軸や想いをしっかり持っておくことが大切」という豊川さん。

チャンスの掴み方や人生を楽しむためのエッセンスをPRライター もりおかゆかが伺いました。



予定はなくても準備をしておく。すると、チャンスをすぐに掴める

───約15年間の会社員生活から離れる決意をしたのはどんなきっかけがあったのでしょうか?

豊川裕子(以下、豊川):会社をやめるという選択は、ずっと考えていたことでした。

プロダクトデザイナーとしていろいろなクライアントの商品をつくってきた中で、「いつか自分の世界観を表現したい」と、やりたいことを探していたんです。


会社では、役に立っている・必要とされているという実感もあり満足していたけれど、実績を上げつづけなければならない責任や重圧が次第に大きくなって。

気づいたら、楽しかったはずの仕事が心身の負担になっていたんです。悩んだ末、次はなにも決まっていなかったのですが、会社をやめることにしました。


キャリアも積んでいたし不安がなかったわけではありませんが新しいことに挑戦しても自分が働いて培ってきた経験は「ゼロに戻るわけじゃない」と思って1歩踏み出すことにしました。



───会社をやめてからハワイに行かれたのは、ジュエリーがきっかけだったのですか?

豊川:まず「休みたい」と。(笑)それから、凝り固まった価値観を壊して新しい夢を見つけたかったんです。

いくつかの行き先で迷っていたときに、友人でこの連載の発案者でもあるitty selection Inc.のCEOかみむらゆいちゃんに、「一緒にハワイに住もう!」と誘ってもらって。

ゆいちゃんとはジュエリーをつくりはじめたころからの仲で、いつも背中を押してくれる存在だったので、「この流れにのろう!」と直感で決断しました。


ハワイでは、散歩しながらいろいろな天然石のお店にかよって、仕入先や流行りを教えてもらう毎日でした。ビジネスのつもりではなかったんですけど、もうほとんどマーケティングリサーチみたいなものですよね(笑)


あるとき、友人の紹介で出会った人がわたしと同じデザイナーで、お店もやっていたんです。「ジュエリーをつくっている」と話したら、ちょうどお店にアーティストの商品を置きたいと思っていると。

話す中でわたしのジュエリーを見せたら即決してくれて。「自分のセンスがハワイで認められた!」と、とても嬉しかったですね。


「チャンスがあればすぐに動けるように」というゆいちゃんのアドバイスで、ハワイでの展開を意識していましたし、コンセプトや商標登録、資材、人脈づくりなどは会社員時代から準備をしていたので、スムーズに進みました。それから、彼女にはブランドのPRを任せることになりました。

チャンスが来たときにすぐに動き出せるように、準備と意識だけでもしておくといいと思います。



自立したビジネスパーソンが多いハワイは、展開が早い

───ひといち倍、行動されていたんですね。ハワイと日本の違いを感じたところはありましたか?

豊川:いちばん驚いたのは、ハワイは日本でいう副業が当たり前だったことです。みなさん2〜3個のスモールビジネスを持っています。


ハワイは小さい島だからか、人のネットワークが強く、友人伝手などでもビジネスが展開しやすいという特徴もあります。

ホームパーティなどでわたしのジュエリーの世界観に共感くださる方と出会い、お店に置いていただけることになったり、メディア関係の方は「ハワイでブランドを表に出していくために」という観点でアドバイスをくださったり。ご協力いただける方にたくさん出会うことができました。



───日本と比べて、ハワイで働くよさって、どんなところにあるのでしょうか。

豊川:ハワイには、自分ごととして「ハワイという社会」をとらえて、それをよくするために「自分」になにができるのか、あくまで個人としての目標を持っている方が多いと感じました。


日本は、「会社の目標」が「自分の目標」になってしまいがち。でも、会社は、自分の目標のための人脈や必要なスキルを身に着けて、成長していくための場所、と切り離して考えられる柔軟さが必要です。

なるべく外に出てたくさんの人と出会い、自分の価値観を広げ高めていくことを並行してやっていってほしいですね。


ハワイは、そこをきっちり分けている人が多い。その点で、日本よりもフットワークが軽く、個々がチャンスを掴みやすいと言えるのかもしれません。

個が重要な分、「信頼」や「つながり」、「想い」が大切ですから、自分が「なにが好きか」「なにができるか」が言えたほうがいいですね。



いまの時代だからこそ、「好き」を追求したほうがいい

───豊川さんが、いま、仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

豊川:仕事って1日の大半の時間を過ごすものだから、「好きなことをする」「仕事が楽しい」「笑う」というのは人生においてすごく大きなことだと思うんです。


もちろん「好きなこと」を見つけるのは大変です。見つかったとしても、好きでありつづけることもまた大変。

「好き」をだんだんとフェーズアップして、深めていかなければならないですし、好きでありつづけるための努力も必要ですよね。それでも、「いま好きなことや楽しいことを追求したい」という気持ちを強くもつことが、仕事や人生にとって大切だと思っています。


今回、もし、ハワイにくるときジュエリーを「ビジネス」として「やらなきゃいけないこと」と焦っていたら、結果はいまと違っていたかもしれない。

「好きなことをしよう」という気持ちだったから心底楽しみながらすすめられた。だから、想いが伝わり形になったのだと思っています。



───最後に、これから新しい1歩を踏み出したい、と思っている方々に向けて、アドバイスをお願いします。

豊川:とにかく「好き」を追求していくための行動を起こすことが大切。先のことを考えると不安で動けないこともあると思います。

それでも、動き出さないと状況は何もかわりません。本を読んだり人と話したり、セミナーに参加してみたり……そうやって意識し模索することでほんとうに好きなことが見えてくるはずです。

人生は有限ですから、もし今の自分に違和感をもっているなら、まずは行動してみてください。「好きなこと」は、やってみないとわかりません。わたしもジュエリーをつくりはじめてから天然石が好きだと思えたんですよ。


トライしてみて何かが違うと思ったら次に行けばいい。トライした事実と経験は必ず身になるはずだし、目の前に出てくるカベ1つひとつを乗り越えていけば、だんだんと自分を高めていける。

ほんとうに「個人として何かを成し遂げたい」と思うのなら、自分を信じ、行動することをためらわないでほしいです。


いまは、いろいろな情報やツールがあふれているから、たとえばSNSで興味があることを発信すれば、それに共感する人が生まれてビジネスにつながっていく、なんてことも容易に起こる時代だと思います。だからこそ、熱意を持って、「好き」といえることを探してください!



インタビューを終えて

豊川さんは、インタビューを通して一貫して「とにかく好きなことを追及し、楽しむ」そして、「自分の人生を生きること」と仰っていました。


デザイナーとして多くの経験をし、迷いながらも自分の道を歩きつづける豊川さんからお聞きするメッセージは、どれも心に刺さるものばかりでした。

人生を変えるチャンスを掴めたのは、「協力してくださった方々のおかげ」と“感謝”を言葉にしていた豊川さん。

自分の「好き」を探し、楽しみながら発信し、周囲との信頼をつくり、夢を実現していくこと。誰しもが気軽にアクションできる今だからこそ、大切にしたい意識や行動に感じました。


(取材・執筆:PRライター もりおかゆか / 編集:吉川実久)


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※Blanc cocoは、ハワイでの販売開始から約1年、現在、東京での初のポップアップストア開催を目指し、2019年春よりクラウドファンディングを実施予定です。