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東洋式疑似餌釣研究所

裏磐梯のバスフィッシング

2018.07.16 07:47

「また7月になったら桧原湖行こう」

6月に野尻湖へ行った帰り道、信州の高速道路で仲間とそんな話をした。


メンバーは皆、嘗ては同じ釣具屋さんに通い、その店が引き合わせてくれたご縁で仲間になった人達である。


仕事が終わるとみな釣具屋に集まり、時には真剣に釣りの話をしたり、冗談を言いあったり、笑いがメインの釣り大会をしたり、その時にそこに居なければ経験できないことが溢れていた。


そして私自身もその楽しく素晴らしい時代は永遠に続くものかと思っていた。


しかしある冬の日に、その店の店主がこの世を去り、その時代は終わってしまった。


店主が最期に楽しんでいたのが、仲間と共に行く野尻湖と桧原湖のスモールマウスバスの釣りだったという。


当時の私はシーバスやトラウトの釣りをストイックにやっていたので、何度バス釣りに誘われても一緒に行く事をしなかった。


バスが嫌いなんてことは無かったのだけど、大型のトラウトやシーバスを釣る事が全てで、釣りを楽しもうという余裕が無かったというのが本音かもしれない、ベストシーズンである春~初夏に他の釣りをする気持ちになれなかった。トロフィーを獲るために、1回でも多くのチャンスを掴みたかった。


それが愚かな事だったと知るのは随分後になってからだった。


もう会えなくなるなら、あの時、一緒に釣りをしておけば良かったと、今は後悔している。


そして最近になり故郷の埼玉に帰ってきた私を釣りに誘ってくれるのは当時からの仲間達。


「弔いというで昔のメンバーで釣りに行くからお前も来いよ」


当然、二つ返事でご一緒させてもらった。


魚釣りだから、勿論、魚は釣るし、真剣にその時の魚は釣る。


それでも、自分一人でバスを釣りたいとはあまり思わない。


立派な大物なんかいらない。


もっと大切なものがある事に気が付いているから。


この仲間達といつまでも楽しい釣りがしたい。


当日はいい天気だった。


仲間のオススメの馬刺しやを摘まみに飲むビールや朝のラーメンや昼のソースカツ丼は旨かった。


昔話は終わる事が無くて、笑いが絶える事は無くて、素晴らしい釣りだった。



魚は、飽きない程度に釣れてくれた。


皆、釣りかたも、経験してきた釣り場も違う。年齢も職業も違う。


それでも、釣りが好きで 釣りを楽しむことを忘れない素晴らしい仲間達だと思っている。


そんな仲間に巡り合わせて頂いた事。

本当に感謝しかない。


皆で魚を釣りなが笑い合う姿をきっと

何処までも澄渡る蒼い空の上から、店主は見てくれているだろう。