【中国ドラマ】我的前半生
中国のドラマを見るのは中国語の勉強のためはもちろん、生活習慣や社会の移り変わり、流行を知るためにも欠かせません。 私の勉強かつ趣味の一つです。
《我的前半生》は2017年最大のヒット作。主人公・羅子君は(一見)実直で高収入の夫とかわいい息子と上海で何不自由ない暮らしをする専業主婦でした。
ところが、夫の浮気により生活は一転。離婚、シングルマザーとして自活していかなければならなくなります。 初めは当然パニックになり取り乱すのですが、親友のキャリアウーマン・唐晶と、そのボーイフレンド・賀涵のサポートによりキャリアアップしていくのですが、 賀涵との間に愛情が芽生えたことから唐晶と気まずくなってしまい・・・。
主人公を演じた馬伊麗はショートカットがステキな女優さん。最初の専業主婦時代は誇張しすぎ?というくらい嫌な感じに演じていますが、その分、苦しんだ後に自立してく姿が美しく感じられます。
見どころの一つが離婚後の子供とお父さんの関係、お父さんと再婚相手(元浮気相手)、その連れ子との関係、そしておじいさんおばあさんとの関係です。夫婦だけを見ていると、程度の差はあれ、「日本でもこういうことあるよね~」と感じるのですが、おじいさんおばさんの孫への思い入れの強さ、再婚相手の考え方、ふるまい方の端々に中国独特!というところが見れて興味深いです。
泣かされポイントは主人公のお母さん。いわゆる“刀子嘴豆腐心(口は悪いが心根はやさしい人)”。とにかく人情に厚い!特に女手一つで育てた娘二人への愛情の深さは、涙なしには見れません。泣きすぎて横隔膜が痛くなったほど・・・。そう言えば、このドラマを見ている間じゅう、このお母さんの決まり文句“我跟你讲啊~”という言い回しが私のブームでした。
ヒロインの相手役・靳东は《偽装者》、《琅琊榜》、《欢乐颂》、《外科风云》に続いて、憎らしいほどいい男を演じていますね。ちょっと他の役柄も見せて欲しい、というのが正直なところ。
親友役の方は初めて見ましたが、日本でドラマ化するなら中谷美紀さんに間違いなし!硬質な美女です。
行きつけの居酒屋(なぜか日本料理店)のおやじを演じたべテラン・陈道明は最初だれかわからなかったほどのハマりっぷり!さすがの存在感でドラマ全体を引きしめていました。