お祭りは終わり、日常へ。
2018.07.16 19:04
ロシアW杯が終わった。アルゼンチンで迎えるサッカーのお祭りは、僕にとってすごく大事な記憶となって、頭の中に生き続けるだろう。
実は、これまでのW杯はあまり記憶がない。4年前、覚えているのはドイツが優勝して、ブラジルが屈辱を味わったことくらいだろうか。僕は何をしていて、どこで試合を見て、どんな感情を覚えたのか…何も記憶がない。
今回のW杯は、自分がサッカーで生きていくと決め、地球の裏側で迎えるW杯で、試合は午前中に行われて全て見ることが出来た。日本にいろいろな思いがある中で、母国を応援する素晴らしさを知り、アルゼンチン代表の勝負に一喜一憂した。
同時に、サッカーが何か自分の好きなものから離れていってしまうような気持ちを覚えた。VARが導入され、試合中にレフェリーがビデオ判定をする。それでも結局誤審はなくならないし、サッカーにはそんなもの必要ないんだ…と、僕がいくら訴えても、これからはVARが普通になるだろう。
サッカーがサイエンスになって、様々なものが数字となった。
僕はこれからもサッカーを好きでいられるだろうか。
それはわからない。
でも、今は、自分のサッカーを守るために、サッカーと向き合っていきたいという気持ちが強くなっている。自分のサッカーが何かはわからないけど。
なんとなく、なんとなくね。
未来のサッカーにはあまり魅力を感じていない自分が予想できるんだ。
魅力を感じなくなったらやめれば良い。
それはまだまだ先の話だから、それまで全力で向き合っていこう。