7月16日 根室→納沙布岬→羅臼(204km)⑴
昨日の土砂降りから、今日は打って変わって快晴です。
「日本の太陽は根室から登る」といわれているだけに、朝3時頃には周囲が明るくなります。
今日も、ソーラーパネルの出番がやってきましたよ。
さて、話は変わって、この標識。
いったいどこの国? モンゴル?と思われた方も多いのでは。
正解は根室なんです。
根室を訪れるロシア人の多さが伺い知れますよね。
さすが最東端の町です。
今日は、これから納沙布岬へ。
まさに最東端の地点へと向かいます。
途中、昆布干し作業に追われる漁師さんご家族の姿が。
待ちに待った晴れの日、なんでしょうね。どこの庭も昆布だらけ。
お陰で美味しい香りを存分に味わうことが出来ました❤️
そして、ついに辿り着きました。
納沙布岬。記念写真好きの Yも、パチリ‼︎
ここには、こんな碑もあります。
「返せ北方領土 納沙布岬」
この地、根室には北方領土からの引き揚げ者の方々がお住まいで、晴れればこの地から北方領土の島々を臨むことが出来るんです。
いきなり食卓に踏み込まれ、家を追われ、島を追われた人々の心の叫びが、聞こえてきます。
そして、また更に隣には、こんな碑が
碑の隣にある根室市教育委員会の説明書きが 凄い。
立派です。
きちんと史実と向き合って訂正を行なっています。
こういった姿勢は大事ですよね。
北方領土を含め、人と人、国と国による土地を巡る争いは、世界中で問題が山積していて、この地にいると、その緊迫した危機感が伝わってきます。
明治政府による北海道の開拓も、防衛の意味合いが強いとすると、考え方は分からなくもない。
人は集団を意識し始めると、同化や強制を仲間に求め、とかく他者や異質な者に対して排他的になりがちだ。
自分達にとって都合の悪いモノは排除し、手に入れようと目論む。
この地には、そんな人間の業(ごう)が集約されている。
でも、それが人間の性(さが)であるとは思いたくない。そう感じたKでした。(1)