監視カメラを設置したのは西成労働福祉センター/そのカメラを借用し、団結小屋に向けたのは大阪府と大阪労働局(国)
2019年3月に記録した写真を見ると、南海電車高架下にできた西成労働福祉センターの駐車場北端に設置された監視カメラの工事は同年3月26日に機械による掘削が始まり、28日にはもう鉄のポールが建てられ、監視カメラのレンズは南方向に向けられているのが確認できます。
5月31日にこの監視カメラはだれが設置したのかを当時の業務執行理事に直接たずねましたが、「知らない」と返事しました。この業務執行理事、知っているのに「知らない」とウソをついたのです。釜合労は団結小屋に向けられた監視カメラのレンズにゴム手袋をはめ、肖像権団結権を防御しました。
大阪高裁は、原審関係証拠によって認められる前提事実であるとして判決文要旨で以下のように認定しています。
「西成労働福祉センターの仮移転に伴い、新センターの東側駐車場の北端付近に地上5m余りの高さの引込ポールが敷設され、地上4・5m付近に防犯カメラ(本件カメラ)が取り付けられることとなった。
本件カメラは、新センターが、東側駐車場の防犯を目的として設置し、管理していたものであり、録画機能を備えていた。
本件カメラに録画されたデータは、上記引込ポール地上50㎝から1m付近に設置れたレコーダー・ルーター収容箱内のSDカードに保存され、録画時間がSDカード容量を上回った場合は、古いデータから順次上書きれる設定とされていた。録画されたデータはSDカードを取り出すことなく、上記収容箱付近でパソコンを操作し、これを直接取り込むことも可能であった。
本件カメラは、同年4月初旬頃に設置された時点では、新センター東側駐車場の方向(南側)に向けられていた。しかし、大阪府等は、新センターから本件カメラを借用し、共同で管理することとし、同年5月30日、本件カメラのレンズの向きを南側(駐車場方向)から東側(旧センター北西側の建物および敷地方向)に変更した(以下、「本件角度変更」ということがある)。
これにより、本件カメラは、画角の中心付近に団結小屋を捉えることとなり、団結小屋への人の出入りや周辺での挙動等について、人物を特定し、その表情を把握することが可能な程度の映像の撮影が可能な状態となった。
本件カメラは、遅くとも上記角度変更の時点以降、常時録画状態とされ、撮影されたデータがSDカードに継続的に保存されていた。
大阪府等や新センターは、本件カメラの角度変更をするに当たり、釜ヶ崎地域労働組合等、旧センター閉鎖に反対する団体の関係者や団結小屋に出入りする人物に対し、角度を変更することやその趣旨、目的等について説明することはなかった」と。
7月3日、大阪府に対し、抗議と要請行動を行いました
大阪高裁での逆転無罪が確定した3名全員と応援にかけつけた人々で。7月3日大阪府(吉村洋文知事)に対し、謝罪と監視カメラ撤去を求め、抗議と要請行動を行いました。
吉村知事は知事室に居るにもかかわらず自らおこした大失態を謝罪することもなく、庁舎内で定例の記者会見は行ったとのこと。
この件は我々を不当逮捕させておいて、自らはほっかむりをしてやり過ごそうとしているのです。見苦しいですよ、吉村知事。
私たちや釜ヶ崎の労働者の前に出て、潔く謝罪し、二度とこんな蛮行を行わないと表明すること。
抗議と要請行動に参加された皆さん、お疲れ様でした。
花咲かじいさんの花壇
たい肥をすき込み、種まきをしました
花咲かじいさんが梅の木の下に松葉ボタンを植え付け、花をつけ始めています。菊の花も植え付けが終わりました。
知り合いの労働者も花壇の中の落ち葉を集めて、たい肥作り。落ち葉が発酵して温かくなったたい肥は、花咲かじいさんが花壇の土に混ぜました。落ち葉も無駄なく活用して、花の肥料にしているとのこと。
最近ではそう高くならないヒマワリとメキシコヒマワリの種をまいて、ハトやスズメに食われないように目の細かい網をかぶせました。どんな花が咲くか楽しみです。
今後の予定
8月23日(水)午前11時
大阪地裁1007号法廷
定額給付金裁判判決
*星野リゾートの抗議と要請行動は近日中に発表します。
2023年7月10日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com