古材と古建具と古道具
2023.07.10 05:43
「欲しい物があったらどうぞ」
クライアントの親御さんからお声がけをいただき、空き家となったご親戚の家へと一緒に伺いました。
ここでは桐箪笥を二棹と古いカタイタ硝子入りの建具を4枚、硝子セードの照明器具をいただきました。
それとは別に、昔に作られた古い建具や欄間などを求めて、長岡の井口製材所さんに一緒に行きました。たくさん仕入れてしまうと、プランに制約が出てしまうので「"ときめく"モノだけにしましょう」と言っていたのですが、"ときめく"モノばかりで、、、結果、7点の古き良きモノたちの購入となりました。
それらをどう使おうか考えながらのプランニングは、楽しくも悩ましいものでした。
桐箪笥は居間の板の間とキッチンの脇にそれぞれ置いて、照明器具は階段の踊り場に、建具のカタイタ硝子はキッチンの吊戸棚の扉に使うことが出来ました。
下足入の天板(欅の裁ち板)、玄関の明かり取りの窓(欄間)、居間と寝室の出入口(簀戸)、踏み込みの欄間、窓の網戸(小障子)、テレビ台に使うことが出来ました。(もう1点は飾り用に)
これらを活かすため、周りを控え目にする事を心掛けました。
下がり壁の塗り回し、台所天井の八掛風見切り、落ち天井の大手のテーパー、ロッカーのペンキ塗り、簀戸と組み合わせる障子戸のデザインなどなど、、、。主役を引き立てるための手間にコストを掛けています。