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床リフォームの基礎知識⑧ マンションの床現調(3)かかとでトントンしてみる

2018.07.27 21:00

マンションは集合住宅であるため、管理規約やリフォーム工事における構造上の留意点など事前の確認が必要だ。特に注意すべき点を紹介しよう。


かかとでトントンして床下地を確認

かかとでトントンして、フワフワしていないか、空洞のような音はしていないか等を確認しよう。廊下や水回りには、ピットというコンクリートスラブの下がりがあるケースもある。配管を通すためのものだが、その範囲も確認しよう。



硬いと感じたら・・・

<直床工法>

硬いと感じたらコンクリートスラブの上に直接貼る「直床工法」と判断できる。この場合フローリング材自体が遮音性能を持つ材料が使用されていると考えられる。フローリング材がフカフカするか確認しよう。



空洞がある音がしたら・・・

<根太工法>

空洞がある音がしたら二重床と判断できる。根太工法はスラブの上に角材を均等に並べて床材を載せる工法。遮音の必要あればフローリング材は遮音性能があるものを選ぶ。


<置床工法>

スラブの上に防振ゴム付の支持ボルトを載せ、その上に床材を施工する。置床自体で遮音性能が満たされれば、床材は遮音仕様である必要はない。


床リフォームにまつわる基本ワード

二重床とは?

マンションなどの床スラブとフローリングなどの床材との間に空間があり、二重構造になっている床のことをいう。その間には給排水管やガス管が通っており、リノベーションの際は水回りの移動が行いやすい。近年建てられたマンションは2重床のものが多いが、築年数が経過したマンションは、スラブに床材を直貼りしていることが多くその際水回りの移動は困難なケースが多い。


スラブとは?

床への加重を支える鉄筋コンクリート造の床のことを指す。マンションの床や天井に多く用いられており、上階と下階の間に作られる。一般的にスラブが厚いほど遮音性が高いと言われている。耐震性にも優れている。最近のマンションは200㎜以上が多く、中には300㎜の厚さを持たせているマンションもある。


このように、上からトントンして床の状態を確認するだけでも床の下地を確認できる。違いを覚えて現場調査で役立てよう。


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