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パンとおやつの教室 *tete*

教室への想い

2023.07.12 00:00

私がパン教室の看板を掲げて活動を始めたのは、2020年の春のことでした。当時、娘はまだ生後5ヶ月。慣れない子育てで時間に余裕がある状況ではなかったのですが、そんなタイミングで動き出したのには理由がありました。


ちょうど産後すぐにコロナ禍の生活が始まった私は、家にこもりきりでママ友の繋がりもゼロ、出産と同時に退職していたため社会との繋がりも一切なく、家族としか会話しない毎日。毎日必死で育児と向き合うも〝今日も何もできなかった・・〟と自分を見失いそうだった時、私の心を救ってくれたのが趣味のパン作りでした。

子育てと家事の合間のほんの束の間の時間、パン作りと無心に向き合う時間が自分のこころを整えてくれる。焼き立てのパンの香りは幸福感をもたらしてくれたり、大切な家族が喜んでくれたときに自分の気持ちが満たされるのを強く感じました♡〝コロナ禍で私と同じようにふさぎ込んでいる人たちがいるはず。私もこの楽しさを伝えたい・・!〟こんな気持ちで、ちいさくスタートしたのが私のお教室です。


パン教室には、*tete*という名前をつけました。まだ、ちいさなちいさな、まるでクリームパンのような娘の〝おてて〟を見たとき、『私が焼いたパンでたくさん笑顔になってほしい』そんな想いでいっぱいになりました。みんなの〝手〟がついつい伸びちゃう、焼きたての美味しいおうちパン。安心素材の手作りパンが、大切な人の〝手〟に渡ってみんなが笑顔になれますように・・!!そんな想いが込められています。


はじめこそお友達を対象としていたちいさなお教室でしたが、ありがたいことにレッスンを受けた方が大切な方にご紹介いただくことが増えたり、地域の交流スペースでもレッスン開催するなど活動の場をひろげるなど、素敵なご縁に恵まれたおかげで大好きなお仕事を続けてくることが出来ました。〝育児の息抜きになった〟〝自分も家族も笑顔が増えた〟〝先生に出会えてよかった〟そんな嬉しいお声をいただくたび、パンを通してお伝えできることがどんどん広がっていくのを感じて本当に幸せな気持ちになりました♡


一方、この数年間には引っ越し(東京→神奈川)、自身の長期入院、実親の闘病生活など、お教室をお休みしなければならなかった期間が何度もありました。その度に、私のお教室は求められているのだろうか・・?と悩みました。それでもまた続けてこようと思えたのは、レッスンを再び受けられるのを楽しみに待ってくださっている生徒さまの存在でした。その時改めて、自分にしか伝えられないお教室を続けていきたい、そんな気持ちが強くなりました・・!


そして、パン作りをまたお教室としてお伝えしようと思うまでには家族との別れが転機になりました。私は二人目の子供がお空にかえっていくという死産を経験し、コロナ禍での介護生活を経て父は他界しました。一時は悲しみや罪悪感でいっぱいになり、パン教室だけなく、パンを焼く事すらやめようと思うほど落ち込みました。そんな私の気持ちが自分の気持ちがどん底だったときに、無心でパンを焼く事、夢中になれることに、大きく救われた自分がいました。もしかしたら、私のお伝えするパン作りで誰かの気持ちに寄り添ったり救うことができるかもしれない・・!そんな想いで新たにスタートしたのが、米粉パンのお教室です。

私の教室は、本格テクニックを伝授するガチガチにお伝えするお教室でも、華美でおしゃれな非日常を体験できるレッスンでもありません。からだにやさしいパンとおやつ作りを<日常の楽しみ>として続けられることのきっかけとなれるよう、肩肘はらずにリラックスしていただける居場所でありたい。私自身も専業主婦から勉強してきたパンとおやつ作りなので、初心者さんにも丁寧に寄り添えるレッスンを心がけています。そしてご縁があってお会いできた生徒様との繋がりを、とても大切にしています。


困ったり迷った時、いつでも気軽に相談できる相談でありたい。失敗したら、成功できるまで一緒に考えて寄り添っていきたい。上手くいったとき、家族が笑顔になってくれた時、一緒に手を合わせて思いっきり喜びたい!〝パンを焼いたらまず先生に見せたいって思います(笑)〟そんな生徒様のお言葉は、私にとって最高の誉め言葉!パンとおやつを一緒に楽しむ仲間、そんなふうに思っていただけたら嬉しいです♡皆様にお会いできることを、心から楽しみにしています!