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kojinkai

中学部のあり方。

2018.07.17 16:11

体験に来ていた子は、親御さんからも伺っていた通り

学習にはとても苦労をしているという子どもさんでした。


本日は、夏期教材の数学教材を、中1の4月当初の

内容から順に解いていってもらい、何が認識できていなくて

誤りが生じているのか、ということを具に見させてもらいました。


正確に分かってからは一問もミスらないという感じでしたので、

計算能力も低くはなく、認識だけ正していけば

成績は順次回復していくものと考えられました。


「あのさ、俺は君の答えを見て、君が

何を認識できてないかが全くわからない。

それが、そもそも自分でも何やってんのか

分からない原因なんじゃないの?

今から最低限必要な途中式書くから、

それを真似して解いてほしい。

そのままだと指導のしようがない。」


まずは、検証可能な解答を作ることからスタートします。

全く分かっていなかったことが、次から次に正確に

正答を重ねられるようになり、こう考えればよかったんだと

その子の中に方法的な視点が備わったのを横で見ていました。



私は、中学生の全生徒に実力テスト8割を最低限の水準として

要求をし、なんなら9割台、満点まで視野に入れた学習までもを

要求していくつもりでいます。

”自分はこの高校へ行きたいから

これくらいの点数を取っておけばいい”くらいの

目標であれば、お断りをしたいくらいです。

そんなに”世界”を理解しておらず、大人になっていくような

指導をしたくはないからです。

どこの学校を選んでもいいですが、それを自分のテストの

点数と紐づけて、これくらいでいいと論じるのは早計です。

学習は、受験のために行っているのではないのです。


通っている子たちが何を望んでいるかはしりませんが、

塾としては面白い指導を制限されるのは全く本意ではなく、

その水準に強引にでも届いてもらう努力、指導を行うつもりです。

ある難問を時間をかけて解く喜びであるとか、

ある一つのテーマについて議論をするであるとか、

そういう本質的な学問としてのあり方を実践するには、

基本的な事が身についていないというような微妙な定着度の子どもを

相手にしてはほとんど不可能なことなのです。


これから先の世代はほとんど小学部からの持ち上がりとなり、

ちゃんと小学生の時から頑張ってきた生徒とともに

学ぶ機会がほとんどになってきます。そういう点で、

一層中学部指導もさらに力を入れていこうと計画しています。


小学生で培った思考が中学生の思考に生き、

それが高校まで役に立っていく未来までを見据えて、

中学受験指導はそのスタートラインとして、

受験をすることを目標とするのでなく、

その子たちの思考の出発点となることを

しっかり完成してもらって次に繋げていく、

礎のようなものとして考えています。


小中一貫の塾として、小学生の時以来の童心を

ずっと心のうちに燃やしながら、あくまで楽しく

難問に対峙していくことが可能になるように、

基本的な事柄の演習も充実させながら、

学習を進めていっていただきたいというのが本心です。