Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

退屈と惰性と 改

BV オプティマスプライマル レビュー

2023.07.13 09:17

 今回のレビューは、トランスフォーマー ビースト覚醒 より、

“BVー02 ボイジャークラス オプティマスプライマル” です。


 実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” にて初登場となるマキシマルのリーダー、

“オプティマスプライマル” が、

メインライン ボイジャークラスシリーズで発売されました。


 タイトルにも冠されている通り、今度のビースト覚醒ではビースト戦士・・マキシマルの存在が非常に大きくなることは間違いありません。

 さらに3部作構成の1作めという話ですから、今後少なくともあと2作はメイン級で活躍していくことになるのでしょう。

 そのリーダーであるオプティマスプライマルは、当然のことオートボットのリーダーであるオプティマスプライムに匹敵する扱いを受けるはず。

 それはトイの展開でも同様で、すでに日本では覚醒チェンジシリーズで2種、パパパッとチェンジ、そして今回紹介するメインランの併せて4種が発売済み。

 さらにもう間もなく覚醒ウエポン版と、タカラトミー主導による豪華オリジナル版、覚醒オプティマスプライマルが発売されます。

 さらに日本ではまだ予約開始していませんが、スタジオシリーズ版はオプション満載のリーダークラスでの発売と、少なくとも現段階ではプライム以上の優遇ぶり。

 とくに覚醒オプティマスプライマルはマスターピ-スを除くとかなり久しぶりな日本独自開発のトイらしいですし、そこは日本におけるビーストウォーズ人気もあるのでしょうが、やはり特別感はありますね。

 ただまぁ、日本での情報公開前にハズブロパルスだったか? 海外でも限定で発売されるという話が先に出てしまって、その後もタカトミはしばらくだんまりのまま。情報公開後も日本独自開発という点をさほど強調していないのもモヤッとします。

 ここ数日はTwitterにて謎のカウントダウンをしてきたりと、盛り上げようという姿勢は見えるのですが・・あのカウントダウンはなんのカウントダウンなんだろうか? 明日になればわかるのですが。

 ともかくも相変わらずの商売下手というかなんというか。

 映画との連携もとれているのかいないのか・・

 ともあれ、いろんなパターンのトイが一機に発売されるのはお祭り感があっていいですね。

 しかしメインラインの発売直後にビッグサイズの豪華版、さらに今後もスタジオシリーズが控えているとなると、売り上げが分散しそうな気もします。

 まぁ、全部買う人も多いでしょうけど。僕もたぶん・・

 では、レビューしていきます。


マキシマル司令官 オプティマスプライマル

 オートボットとはまた違うトランスフォーマー勢力の一つ、マキシマルのリーダー。

 物語の詳細がまだ不明なので推測になりますが、どうやらマキシマルはオートボットが来るずっと以前から地球に来ていたようですね。

 ちなみにビーストウォーズはG1アニメシリーズのずっと未来の話で、タイムスリップによって人類誕生以前の地球に漂着したところから物語が始まっています。

 なお、名前が似ているオプティマスプライムとはまったく関係がありません。今回もたぶん関係ないでしょう。


ロボットモード

 覚醒チェンジシリーズの2種と同様、おおまかにはビーストウィーズ版のデザインを踏襲していますが、頭部のデザインが少しシンプルなものになっていたり、胸部にマトリクスを思わせるようなコアっぽいディティールがなかったりと、より今回の実写版劇中の姿に近いものになっているんだろうと思います。

 プロポーションもかなりマッチョというか、胸板が厚く腕が太い、まさしくゴリラ体型ですね。

 首も半ば埋まっているような感じで、とくに上半身のボリュームがすごいです。

  カラーは全体にモノトーンで落ち着いた雰囲気。

 拳とつま先以外のシルバーは塗装なので、まぁまぁ塗装箇所は多いです。


 覚醒チェンジ版ではどちらもビーストウォーズみが強かった頭部ですが、今回はマスクオン状態ということもあってか、けっこう雰囲気が変わっています。

 基本的な輪郭は共通ですが、ディティールが若干シンプルになっています。

 コンボイ顔には違いないのですが、やはりこちらも実写版プライムのデザインに近付けてあるんですかね。

 目の感じとか、けっこうに似てると思います。


 胸部には小さいですが、マキシマルのエンブレムが立体的に造形されています。

 そして横から見るとわかりやすい、非常に厚みのある上半身。

 腰のくびれがほぼないので、固太りしたレスラーみたいでもあります。

 実は、ビーストモード時よりもほんのわずかに分厚いんですよね。詳細は後ほど。


 腕部はビーストモードでもほぼそのままということもあって、太く逞しいです。

 拳も納得のサイズ感。

 ただ一体成型で指の可動は再現されず、

裏側も肉抜きされているのは残念です。


 脚部、つま先は変形都合もあって上向きに動かすことができます。

 まぁ、完全に踵側を分離しちゃってますけども。

 でもこの可動でにポージングの幅が広がります。


 背面。

 いや、もうこれ普通にごついおっさんの背中だろ・・(笑)

 背筋が生々しいですね。

 ビーストウォーズ版のリメイクであるキングダム版もそうでしたが、ゴリラのお尻のパーツがスカートのように後ろに垂れています。

 キングダム版では折り返して背中側にたたんでいたのですが、今回はそのまま垂らしている格好ですね。

 結果的に膝裏付近まで隠れることに。

 実質二重構造担っているスカートはそれぞれ可動します。

 劇中デザインでもそうなっているのか、あくまでトイでそう処理されているだけなのかわかりませんが、なんとなく中世の騎士の衣装っぽい(鎖帷子着てるみたい?)感じもして個人的には好きです。


付属武器

ブレード

 ビーストウォーズ版で使用していたものとよく似た形状のブレードが2振り付属。

 今回もこのブレードがメイン武器になるようです。

 拳の大きさに対してグリップ部が短いので、上下から持たせて薙刀っぽく見せることも可能。

 非使用時には背中にマウントできます。

 逆向きに取り付けることも可能です。


ビーストモード

 メカゴリラにトランスフォーム。

 同じメインラインのチーター、エアレイザー同様、ロボットではなく金属生命体を思わせるリアル寄りのデザインです。

 パッケージイラストや予告PVでも確認できますが、全身には体毛らしきものも生えており、好めインライン版でも腕や脚に毛並みを思わせるディティールが再現されています。

 なお今回はいわゆるナックルウォーク姿勢がデフォルトなっており、背中からお尻にかけてのラインが美しいです。

 まぁ、残念ながら脚の処理はビーストウォーズ版オリジナルトイの頃からほぼ進化しておらず、キングダム版ではお尻のガワパーツで隠れた膝間接部も半ば露出してしまっているので、トータルのあまり見栄えはよろしくないかも。

 踵ががっつり肉抜きされているのもねぇ・・

 真横から見るとこう。

 もう少し胴体全体が縦向きにできたら、ゴリラとしてよりリアルな体勢だったかなぁ。


 頭部アップで。

 まぁまぁ劇中のイメージに近いと思いますが、ちょっと小顔過ぎますかねぇ。

 ていうか、ロックダウンに似てない?

 目は塗装されていますが、なんか両目ともはみ出してますね。ハズレを引いてしまったか・・

 あと、咆哮しているらしいパッケージイラストの迫力がすごいので、口が開閉できればよかった。

 可動については回転のほか上下スイングも可能。

 となると、キングダム版のように直立させたくもなるのですが・・

 脚部の構造がキングダム版と違って逆方向には曲げられないため、ちょっとおかしなことになりますね。

 なんとか自立はできましたが・・

 まぁ、キングダム版でも違和感はあったので、もうこれはどうしようもないかな。

 かといって普通に膝を伸ばすとただのゴリラ顔のおっさんだし。

 この脚部の構造、処理は今度に期待したいところです。

 今後もあるはずなので・・


 ブレードはロボット時同様、背中にマウントできます。

 もちろん手にもそのまま持たせられます。


 変形は基本的にキングダム版を踏襲したものですが、あちらが背中を開いたのに対し、こちらは胸を開くかたちになっています。

 まず胸部パネルパーツを前に開き、

さらにその奥のパーツを今後は左右に開いて、

ロボットとビーストの頭部が上下に接続されている内部のパーツを一旦引き出してから180度回転させます。

 ゴリラの頭部を上にしたところでまたパーツを押し込み、さらに胸部パネルパーツも押し込んで、

最後に左右に開いていたパーツを閉じて上半身の変形完了。

 これが、ロボット時のほうがビースト時よりもわずかに胸板が厚い理由。

 イメージ的に逆ですけどね。

 キングダム版をベースにしつつ新しい要素も採り入れた、面白い変形だと思います。

 しかも両モードでかっちり感は向上してますし。


 さらに秀逸だと思ったのが、脚部つま先の収納。

 今回、ロボットのつま先パーツがビーストモード時には脛の内側に完全に収納されます。

 キングダム版ではたたむだけで露出していたので、ここはしっかり進化していますね。

 ちゃんと収納できるよう、左右を折り込んで幅を狭める芸の細かさ。


比較画像

 覚醒チェンジセット版(左)、覚醒チェンジアーマーセット版(右)と。ロボットモードで。

 サイズ差は言わずもがな。

 大まかなシルエットは共通していますが、覚醒チェンジの2種はやはりビーストウォーズ版の雰囲気がまだ強いのに対し、今回のメインライン版はそれが随分と薄まって、なるほど実写版という感じになっていると思います。

 ただこれでも、実際の劇中デザインとは少し違ってくるのかなぁ。

 なにはともあれ、トイ開発に当たっての現場の混乱がよくわかる。

 なかなか設定を確定しない(のだろう)映画制作側と、ある程度見切り発車せざるを得ないトイ開発側のズレ。

 実写1作めのときから・・いや、そもそもザ・ムービー(2010)のときからそうだったんだよなぁ。


 ビーストモードでも。

 個々の姿勢もあってなんとも別キャラ感が・・

 ゴリラフォーマー族という集団と考えればそれぞれに個性があっていいとは思います。

 キングダム版と。ロボットモードで。

 デザイン的にもトイの構造的にもベースとなったであろうキングダム版。

 同じボイジャークラスでボリューム感もほぼ同じ。

 ただ顔の大きさの違いでメインライン版のほうがごつく見えます。

 ちなみにブレードは長さはほぼ一緒ですが刃の部分のボリュームが随分違います。


 メインライン版は貧相だなぁ・・


 ビーストモードでも。

 キングダム版はオリジナルのアニメデザインと違って、まぁまぁリアルなゴリラを再現しているので、頭部形状などはまったく違いますね。

 むしろ、オリジナルのデザインをベースにハイディティール化した等のなら、今回のメインライン版はわりと雰囲気は近いんじゃないかと。

 覚醒チェンジアーマーセット版も含めて、真横から。

 背中からお尻にかけての曲線はメインライン版が一番美しいように思うのですが、脚の処理は一番右が正解ですよね。

 この方向でより自然な変形が実現できないものか・・


 同じメインライン版のチーター、エアレイザーと。ロボットモードで。

 いいサイズ感だと思います。

 ただチーターは実際にはまったく違うビジュアルで、エアレイザーはたぶん変形しない・・


 ビーストモードでも。

 劇中再現度はさておき、比較的弄りやすいビーストタイプ変形トイとしてはどれもお薦めできます。

 同じくメインライン版のオプティマスプライムと。ロボットモードで。

 プライムのほうが少し長身でスラッとしています。

 並べるとプライマルのほうは随分ずんぐり体型ですね。


 変形して。

 ゴリラでかいな・・

以下、画像

 まずロボットモードで。

 可動性については、正直平凡です。

 同時発売のプライムが変形可動も含めてかなりよく動いてくれたので、そちらと較べると物足りないのですが、まぁこれはしょうがない。

 足首の左右スイングも気持ち程度で、先に言ったつま先の可動を駆使しても若干自立は不安定なところもあります。

 拳は回転するので、ブレードの二刀流ポーズは様々なパターンが表現できますが、これも腕部自体が前方に引き出せたり、上方に跳ね上げられたりしないので、若干動きが硬い感触。

 ただ、太く長い腕は適当に曲げたり伸ばしたりするだけでも迫力あるポージングが可能です。


 背中のブレードにはギリ手が届かない・・

 もうほんのちょっとなんですけどね。惜しいです。

 また、立て膝もちょっと微妙。

 上の画像では、右のつま先を収納することで脛を接地させて、どうにかバランスをとっています。

 また、ここへ来てなぜかスタンド対応穴もありません。

 普通に穴開ける余裕あるんですけどね。完全に忘れていたとしか・・


 覚醒ウエポン装備で。

 5㎜穴も、拳以外一切なし。

 まぁこれは、ほかのメインライントイでもほぼ同様ですが。

 プライマルの場合は拳が大きいので片手で二つ持てるぶんマシかな。


 ビーストモードでも。

 上半身の可動はロボットモードから基本変わらず、むしろ頭部(首)の自由度は増しているんですが、逆に下半身がほぼ動かないので、ナックルウォーク姿勢だとバランスをとるのが難しいです。


 立ち上がってドラミング。

 予告PVでも見せてくれた印象的なアクションですが、なかなか格好よくはいかないなぁ・・


 VSスコルポノック。

 ポスターでも描かれている対戦カード。

 スコルポノックもメインランかスタジオシリーズでもっとよく動くものが欲しい!

 果たしてプライマルの戦闘スタイルはどんなものなのか?

 伝統の顔剥ぎや脊椎引き抜きはやるのか?


 マキシマル! テラーコンを蹴散らせ!

 マキシマルはどちらかというとビーストモードメインっぽいので、ロボットモードでの戦闘シーンはあまりないかもしれませんね。

 チーターは変形してたけど、これは別人だし(笑)。

 やっぱりこっちのほうがしっくりくるかな。

 チーターもこっちならまだ誤魔化せる。


 以上、“BV オプティマスプライマル” でした。


 本命のスタジオシリーズはまだ発売までしばらくあるでしょうが、豪華版の覚醒オプティマスプライマルがすぐ発売という状況ははたしてどうなんなんだろうか・・?

 まぁ、僕個人としては先日のBV オプティマスプライム同様、正直スタジオシリーズまでの繋ぎの廉価版という印象ではありました、当初は。

 で、価格的にはスタジオシリーズと変わらないから、割高感もあるし・・

 しかし、オプティマスプライムはそんな当初の予想を覆す出来のよさでした。

 それに較べると、今回のBV オプティマスプライマルは少し見劣りするのは事実ですが、覚醒チェンジシリーズとは一線を画すボリューム感と、かなり劇中のイメージに寄せたビジュアル、キングダム版プライマルをベースとしつつオリジナルの要素も追加された変形と、十分に見所はありました。

 なにより、気を遣わずにガチャガチャ弄れる点は変形トイとして大きなアドバンテージですし、そのあたり、メインラインはおそらくあえて少し簡略化している部分もあるのだろうと思います。

 覚醒チェンジ⇒メインライン⇒スタジオシリーズと徐々に沼に沈めていく流れですね。

 しかし、劇中デザインとまったく違うチーターや、かなり大雑把なガワ変形にしてしまったバンブルビーなどと較べると、プライムにしろプライマルにしろ、かなり頑張ったものですね。

 というか、ビーはともかくチーターはなんであぁなったのか?

 チーターだけ途中でまったくデザインが変わったとした思えないけど・・

 話が逸れました。

 メインライン オプティマスプライマル、遊びやすくていいものです。


 さて、メインラインではまだミラージュとライノックスが待機している状態ですね。

 おそらく8月発売で、間もなく予約解禁となるのだろうと思いますが・・

 なんでテラーコン、プレダコン勢のメインライントイはナイトバードだけなんだろう? 

 メインライン版のバトルトラップやスカージがあってもおかしくないんだけど・・

 まぁ、すでにスタジオシリーズが発売済み、間もなく発売の両者のメインライン版が今さら出てきてもなぁ・・というところではあるんですが。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。