急性硬膜外血腫 (AEDH)
2023.07.13 10:26
中硬膜動脈損傷による動脈性出血のため、短時間で血腫が急速に増大することがある。
ただし、動脈性のため、開頭してしまえば、すぐに出血点が分かり、止めやすい。
手術時期を逸しなければ、フルリカバーできる疾患である。
大量出血しやすい急性硬膜外血腫の特徴は、パラサイナスやSSSが損傷しているかどうかで、
・頭蓋骨の骨折線が正中を超えているか?
・血腫が正中近くにあるかどうか?
をレントゲンやCTでチェックして、大量出血リスクがある場合には相応の輸血をオーダーする。脳外科医に大量出血が見込まれるかを聞くのが一番早い。
今回は、
・前医の3時間前のCTと当院のCTで血腫量の増加がわずかであったこと
・血腫が正中から離れた場所に限局していたこと
から、出血量は少ないと考えられ、T&S4Uのみのオーダーとなった。実際の使用は2Uで、他の外傷部位の出血による貧血の是正がメインで、急性硬膜外血腫自体の出血は少なかった。
また、術前の画像上、脳実質に異常がなさそうでも、マンニトールは落とした。これは、術者の好みと、実際には硬膜に小切開を入れて中を覗くまで、本当に脳実質が大丈夫かは分からないからとのことだった。