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公演Ⅰ 第一部作品より③

2023.07.13 13:51


せむしの小人


今回の「せむしのこびと」は、『少年の魔法の角笛』の中の作品です。


ドイツのマザーグースとも呼ばれ、『ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニム』と『クレメンス・ブレンターノ』が収集し1806年から1808年に出版された3巻からなる詩集です。

なかでもブレンターノは作品の素朴な表現を伝えようとしました。

ドイツ人の詩人であるゲーテも同様に、自然かつ、素朴な民衆歌に共感しました。

ゲーテといえば、独自の自然観察法を発見した人です。

植物学、気象学、鉱物学等『観照』という方法により、その中に生きる法則性を辿りたとえば植物の原像『原植物』へ至ります。

シュタイナーも見えないものの中にある存在の本質を見えるものにするために人智学の母から娘としてのオイリュットミーを誕生させました。

「自然のあらゆるところに神性が満ちている。」私達はそれを見えるようにする、もしくは見えるようにならなければなりません。

子供達のように純粋な眼差しで、感覚を研ぎ澄ませて『観る力』イマジネーションを進化させるのです。


 ドイツの風習で、子供の歯が抜けると枕の下に隠して翌日なくなっていると「歯の小人が自分の帽子にするために持っていった。」と言って喜ぶそうです。自然界と私達が融合していくことは未来の地球を理想的に生きる必要条件なのです。


(文中のオイリュットミーとなっているのは、その方が原語の発音により近いためです。)


(文責:高久、橘、加瀬)