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2023.7.12 御所山

2023.07.14 04:17

令和5年 7月12日(水)  参加者:10名   ガイド:伊藤尚人

コース:観音寺登山口~粟畑~仙台カゴ前~楠峰下~仙交小屋跡~急登~御所山山頂 往復

                          (所要時間:7時間50分)

 梅雨時期なので仕方のないことですが、この季節は雨の心配が絶えません。前日までの予

報では大雨の可能性大だったので、山域の変更もやむなしと寝る前には覚悟を決めたところ

でしたが、朝起きてみたらあ~ら不思議、晴れて展望も抜群でした。集合したみなさんも同

じくいい意味で期待を裏切られたようで、天候が変わらないうちに登山口まで向かいまし

た。東根市は先月の大雨被害があったようで、観音寺登山口までの林道は雨に洗掘され大き

くえぐれ悪路になっていました。登山を開始しても光が差し込み、雄大なブナの森の合間合

間に青空が映えます。仙台カゴを通過し、楠峰に向かう途中からは目指す御所山がくっきり

と姿を現しました。山頂の小屋のシルエットもはっきりと確認でき、まるで奇跡のような状

況に一同登山意欲をますます燃やしたのでした。仙交小屋跡分岐まではどのピークも経由せ

ずにわずかなアップダウンを繰り返すトラバース道が続きます。これぞトラバース道という

ような見事なトラバース道です。そこから先はいよいよ本格的な登りが始まりますが、空模

様も突然変わり、急に雨風が強くなってきました。よくここまで持ってくれたものですが、

カッパを着て最後の核心の登りへと取り付きました。急な傾斜もさることながら、浮き石ご

ろごろで足場が滑りやすい難路です。強まる雨もあってみなさん無言で登り切りました。灌

木帯の上へ出ると眺めは真っ白で、おまけに強風で声が届きません。吹き付ける風の中、一

気に山頂を目指しすぐに近くの山頂小屋へと避難しました。悪天候時には小屋の存在が本当

にありがたいものです。下山時も強風はすさまじく、山頂周辺のウスユキソウを観賞する余

裕もありませんでした。山頂での大パノラマは得られなかったものの、風のおかげでこの時

期にしては暑すぎない登山ができました。コース自体はブナ林がずっと続き、とてもいいコ

ースです。次回は季節を変えて登ってみたいものですね。登山道脇に咲いていた「アリドオ

シラン」とても可憐でした。グーグル先生にはかないません!