2023.7.12 御所山
令和5年 7月12日(水) 参加者:10名 ガイド:伊藤尚人
コース:観音寺登山口~粟畑~仙台カゴ前~楠峰下~仙交小屋跡~急登~御所山山頂 往復
(所要時間:7時間50分)
梅雨時期なので仕方のないことですが、この季節は雨の心配が絶えません。前日までの予
報では大雨の可能性大だったので、山域の変更もやむなしと寝る前には覚悟を決めたところ
でしたが、朝起きてみたらあ~ら不思議、晴れて展望も抜群でした。集合したみなさんも同
じくいい意味で期待を裏切られたようで、天候が変わらないうちに登山口まで向かいまし
た。東根市は先月の大雨被害があったようで、観音寺登山口までの林道は雨に洗掘され大き
くえぐれ悪路になっていました。登山を開始しても光が差し込み、雄大なブナの森の合間合
間に青空が映えます。仙台カゴを通過し、楠峰に向かう途中からは目指す御所山がくっきり
と姿を現しました。山頂の小屋のシルエットもはっきりと確認でき、まるで奇跡のような状
況に一同登山意欲をますます燃やしたのでした。仙交小屋跡分岐まではどのピークも経由せ
ずにわずかなアップダウンを繰り返すトラバース道が続きます。これぞトラバース道という
ような見事なトラバース道です。そこから先はいよいよ本格的な登りが始まりますが、空模
様も突然変わり、急に雨風が強くなってきました。よくここまで持ってくれたものですが、
カッパを着て最後の核心の登りへと取り付きました。急な傾斜もさることながら、浮き石ご
ろごろで足場が滑りやすい難路です。強まる雨もあってみなさん無言で登り切りました。灌
木帯の上へ出ると眺めは真っ白で、おまけに強風で声が届きません。吹き付ける風の中、一
気に山頂を目指しすぐに近くの山頂小屋へと避難しました。悪天候時には小屋の存在が本当
にありがたいものです。下山時も強風はすさまじく、山頂周辺のウスユキソウを観賞する余
裕もありませんでした。山頂での大パノラマは得られなかったものの、風のおかげでこの時
期にしては暑すぎない登山ができました。コース自体はブナ林がずっと続き、とてもいいコ
ースです。次回は季節を変えて登ってみたいものですね。登山道脇に咲いていた「アリドオ
シラン」とても可憐でした。グーグル先生にはかないません!