床リフォームの基礎知識⑫ 床現調の注意点(4)防音床の性能表示に注意
2018.08.01 21:00
床のレベルが6/1000以上下がっているときは要注意
床現調時に必要なのがレベル調査だ。レーザーを使い、1mで何ミリくらい下がりがあるかを確認する。図面に各ポイントの数値を書き込む。この調査で大きい下がりが確認された時は建物に何らかの問題があると考えられるため、建物を調査する必要がある。
例えば地盤の沈下による傾きであったり、シロアリの被害であったり、他にもさまざまな要因が考えられる。
レーザーで建具や柱などの垂直方向も確認しよう。床下地を調整して床を水平にした場合、建具枠がゆがんで見えるなどの支障も起こり得る。必要があれば事前にお客様に説明を。
レーザーを持っていない時はスマホの建築アプリで代用
レーザーを持ち合わせていない時は、スマホの建築アプリでレベル確認することもできます。このアプリは結構便利で、屋根勾配など、角度の確認に使えるお助けアプリです。
床リフォームにまつわる基本ワード
赤身( あかみ)と白太( しらた)
無垢フローリングを選ぶ際は使用する木材の種類によって性質が異なるため、目的に合わせて木材選びをしよう。例えば同じ木でも木材の中心部の赤みがかかった部分を「赤身」、周りの白っぽい部分を「白太」と呼ぶ。赤身の方が強度が高く優れているといわれている。
京間と江戸間
同じ1畳でも地域によってサイズが異なるので注意が必要だ。一番大きいのは京間で一般的に西日本エリアで使用されている。江戸間は北海道から関東エリアまで東日本エリアで広く使われている。1枚1枚の差は小さくても、6畳、8畳と空間が広くなるほど差が大きくなるので、畳提案の際は注意しよう。
床のレベル調査は、床リフォームには必須だ。住んでいる人は歪みに気づいていないことも多いので、現調時にはレベル調査をしっかりとしよう。
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