生後3ヶ月ごろまでの赤ちゃんに
生後間もない赤ちゃんは、よく泣いて、飲んで、寝て・・・・まるで無力にも見えるこの時期は視力もまだ十分に発達しておらず、身体もまだ思うようには動かせませんが、その子なりの方法で身のまわりの人や世界とかかわりを持ち始める時期です。
この時期の赤ちゃんが大好きなのが、声をかけてくれるまわりの人や、音のするもの、そして、見た目のコントラストがはっきりとした動くもの。特に人の顔には自然と興味をひかれます。そして人にかまってもらうことを何よりも喜びます。
ですから、顔(らしい)形もの…例えばよく見かけるキャラクター商品(丸の中に目と鼻があって、お口がにっこりしていて、絶え間なく音が鳴って…)に興味をひかれるのはごく自然な反応で、そのキャラクターが好きかどうか、とはまた別の問題なのです。
生後3ヶ月ごろまでの赤ちゃんにおもちゃを選ぶときにおすすめするポイントと気をつけておきたい点は…
◎色のコントラストがはっきりしたもの
白と黒の組み合わせや、鮮やかな赤・青・黄の色づかいは、赤ちゃんの目にもとまりやすいものです。
◎触れるとゆっくりと動くもの
天井や壁の高いところから吊るすモビールやメリーゴーランド(上の写真)などは、ゆっくりと動くので、赤ちゃんの視覚でとらえやすいものです。
まわりの世界を学びはじめるもの、自分の働きかけで動き出す世界を感じていくものですから、電気仕掛けで動くものより、触れると動くもの、風で揺れるものなどがおすすめです。
◎やさしい音で、色々な音を聞かせてくれるもの
赤ちゃんの耳にやさしい音の鳴るものを選びましょう。赤ちゃんによって好みもありますが、色々な高さ・音色を聞かせてあげることも必要なことです。高い音が聞こえやすく、鈴やオルゴール、ラトル(ガラガラ)などがおすすめです。
◎手ざわりがよく、色や音が美しいもの
丸みを帯びた形状で丁寧に仕上げられた赤ちゃんのための木のおもちゃや、柔らかい布(ガーゼやタオル地、ベロアなど)も赤ちゃんが大好きになるもののひとつです。布は赤ちゃんのお顔を覆ってしまわないように気をつけて与えましょう。
◎お口に運んでも安全なもの
赤ちゃんはあらゆるものをなめたり、くちびるで触れたり、しゃぶったり、お口で確かめるものですから、お口に運んでも安全な製品を選びましょう。
赤ちゃんの首がすわる時期には、音のする方へ顔を動かしたり、動くものを目で追いかけられるようになります。赤ちゃんがじっと動かずに、音のする方や動くものを見つめている様子が見られたら、それは興味を持っているということ。ただし赤ちゃんが注意をむける時間は短く、近くで大きな音(テレビや音楽、生活音や会話など)で注意がそれてしまいやすいので、注意して観察する必要があります。
そして、選び方と同様に大切なのが、与え方。
この時期の赤ちゃんにとって大切なのは、まわりの大人がかかわってくれること。まだ赤ちゃんはひとりで遊ぶことのできる時期ではありませんから、おもちゃを使って赤ちゃんと一緒に動きや音を楽しんだり、おしゃべりしてあげてくださいね。
by プチボナム | Petit Bonhomme | こころとからだによいあそび