2023年初夏クルーズ、強風波浪注意報の中「上関室津」へ！

（HAPPY艇からの寄稿記事）

朝6時15分、「姫島港」の潮位が十分に高いうちに出港しました。この時間だと、岸壁と艇の間は水平移動なので安全でした。港から出て、改めて天気予報と「Windy」を確認したところ、「姫島」（S印）、「上関室津」（G印）双方にそれまで出ていた強風注意報が、強風波浪注意報に格上げされていました。本線航路を横断してから「佐合島（さごじま）」と「長島」の間（雑石瀬戸）を通過するまで南10m超、1mの横波の中を飛沫をFBまで飛ばしながら20kt以上を維持して一気に走り抜きました。距離で28マイル、時間で1時間15分のレグでした。

おそらく入れ違いに「上関室津」を出ていく30fクラスのヨットに出会いましたが、フルメインでの機走で「雑石瀬戸」出たら、強風下でのリーフを強いられるのですれ違いざまに警笛2回鳴らして、FBから腕を上下してリーフのサインを送りましたが、要らぬおせっかいだったかもしれません。

「上関室津」の浮き桟橋は、土日ではあるものの強風波浪の最中ですから誰も利用されてませんでした。利用届の役所窓口も閉まっていました。桟橋の向こうに見える雲行き、港内の風紋様、掲げている旗から「強風波浪」も頷けます。遊漁船も出船中止のようで、手持ち無沙汰の釣り師達10名近くに見守られながら、揶揄われながら？の係船でした。

給油から始まる一連の到着ルーティン作業を終わらせ、早速「道の駅」で買い物、週末はにぎり寿司の販売コーナーがオープンするからです。これが美味しいのです。この強風ではきっとお客さんも少ないので、いつもの様な完売にはならないのではと心配してしまいました。

それにしても「ハウステンボス」を出て今日で16日目、内12日が強風、強風波浪注意報、快晴は1日のみ、あとは大雨、小雨、なかなかワイルドなクルージングが続いていますが、それでも毎日が楽しくて仕方がありませんね。

さてさて、強風波浪注意報でも流石に人気の「上関室津」、ヨットが前後に入ってきました。皆さん「吹かれました」とはおっしゃいますが、その実楽しそうです。風が吹いても、雨が降っても海の体験は非日常の極みですから全てが、良き思い出になります。