祇園祭の声を聴きながら
昨日から明後日まで小山市では祇園祭が開催されています。
塾の横に自治会館があって、先週くらいから人が集まり、掃除みたいなことをしていたので「何をやっているのかな?」とみていたのですが、町内のお神輿の準備をされていたようです。
誰に強制されるわけでもなく今もってお祭りという自治が行われていることには素直に喜ばしいと思いますが、やはり子供の活気に欠けていることは残念でなりません。。。
そもそも自分が子供だった頃に比べて年少人口は圧倒的に少なくなっているので仕方がないというところでもあります。
年少人口(14歳以下)の推移
1990年(自分が子供だった頃):2,254万人
2020年(大体今の子供たち) :1,508万人
2050年(予想値なのでブレ有):1,077万人
厚労省HP(年齢3区分別人口及び人口割合の推移と予測)より
大体30年で1/3ずつ減少しているようです。ただ北関東ではそんなレベルでないほど圧倒的に子供が少ないと感じているので、もう少し調べてみると
都道府県別の年少人口推移(国立社会保障・人口問題研究所HPより)
栃木県
1990年:38万人 → 2000年:30.7万人 → 2010年:27万人 → 2020年:22.8万人
と40%減少していました。約半分になっていれば子供の活気が欠けるのは当然だと思うのですが、ちなみに他はどうかというと
秋田県
1990年:22万人 → 2000年:16.3万人 → 2010年:12.4万人 → 2020年:9.3万人
東京都
1990年:173万人 → 2000年:142万人 → 2010年:148万人 → 2020年:157万人
大阪府
1990年:150万人 → 2000年:125万人 → 2010年:117万人 → 2020年:103万人
島根県
1990年:14.4万人 → 2000年:11.2万人 → 2010年:9.2万人 → 2020年:8.2万人
東京都の一人勝ちであることが一瞬でわかりました。東京は2000年以降は増加に転じています。大阪でさえ減っているのにも関わらず。首都圏の他3県も(神奈川が2000→2010ほぼ横ばいなのを除くと)減少し続けています。いろいろと言いたいことがあるのですが、この歪な人口推移を日本人が受け入れているということに問題があるということです。
「現代は都市間競争だから日本が世界に伍するためには東京が強くなることは良いことだ」などと言っている評論家がたくさんいるようですが、そもそも東京は人材という資源の消費地です。地方で教育された人材を東京が確保することによって東京の・日本の競争力は確保されていたと考えるのが妥当で、それを「都民ファースト」などと言って、自分たちの手柄であるかのようなことを政治家が言うようになっては国家の競争力など早晩(というか既に)衰えていくことは明白と言えます。
自分は各都道府県が「子供の教育は我が街で」と力を入れて、東京都から年少人口を獲得していくことこそが、日本の成長に必要不可欠であると考えています。そのために、ほとんど力はないものの、栃木県小山市という非常に地理的に恵まれた街の教育に尽力していくべきと思い弘道塾を開いたという経緯があります。
祭りの声を聴き設置の志を再度認識した一日でした。