ifi Audio UNO レビュー
こんにちは。ぽぷりです。・ω・
今回は数量限定(1000個)で9,900円で販売されているifi UNOに買う価値があるのか。その辺をレビューしていきたいと思います。
ではいってみよう。
見た目とか
こんなやつ
見た目は手乗りサイズのZENシリーズといった感じですね。前面プレート以外はオール樹脂で仕上等も含めてかなり安っぽい感じです。
ボリュームだけは金属製のノブとなっていて意地は感じますね。
フロントには左からEQ変更ボタン、POWER MATCH、ボリュームノブ、3.5mm端子
EQボタンは押すと上部の3つのイコライザーモードが入れ替わりで光ります。なので上部の3つはボタンじゃないです。間違っても押さないように。POWER MATCHは普段がLowで押すとHighです。
バックにはRCA端子とUSB-C入力端子のみです。
グリップ用ゴム
底面にはグリップ用のゴムがありますが、若干の粘着性を持ったもので、軽すぎる本体が動かないように考えてあります。ただしその分頻繁に移動とかをしていると埃まみれになってしまうので、場所は決め打ちがおすすめです。
スペックとか
入力 USB-C
出力 3.5mmヘッドフォン、RCAライン
対応フォーマット DSD256、PCM32/384、MQAレンダラー
DAC Bit-Perfect DSD & DXD DAC by ESS
ラインセクション
出力電圧 最大2V
出力インピーダンス <100Ω
SNR ≧119dBA
ダイナミックレンジ ≧115dB@0dBFS THD+N ≦0.03%@0dBFS
ヘッドフォンセクション
出力電圧 ≧2.6V@32Ω、≧3.5V@300Ω 出力電力 ≧211mW@32Ω、≧39mW@300Ω
出力インピーダンス ≦1Ω
SN比 ≧113dBA
ダイナミックレンジ ≧110dB@0dBFS THD+N ≦0.02%(1.27V@16Ω)
チャンネルセパレーション ≧80dB(1kHz/600Ω)
周波数特性 10-80kHz(-0.5dB)
電源 USBバスパワー(5V/0.5A)
消費電力 無信号時0.8W以下、最大1.5W以下
サイズ 88x26x81mm
重量 92g
毎度のごとくifi Audioは使用しているDACは非公開です。ifiとしては珍しくESSのDACを載せている事だけが公開されています。いつもはバーブラウンですからね。
入力端子はUSB-Cのみで電源もそこから取ります。
出力は3.5mmだけと割り切った仕様です。この3.5mmはバランス端子ではないのですが、バランス駆動の技術を模した「S-Balanced」という機能が搭載されており、3.5mm4極バランス端子を接続するとグラウンド分離状態になるようです。しかも普通のTRS3極の接続でも多少の恩恵を受けられる特殊な設計らしいですが、やはりこちらも詳細は秘密となっています。
RCA端子がついていますが、こちらはボリューム連動でプリアンプとして使うこともできます。多分サイズや予想されるシチュエーションからしてパワードスピーカーとの接続を想定していると思います。
あとはEQですが、それぞれ過激すぎず弱すぎずなちょうどよいEQになってます。
ゲームモードは低音と高音の足音や物音特化系、映画モードはセリフに焦点を、音楽モードは低域を持ち上げてます。正直使いませんが、実用できるレベルにまとめてあるのはさすがだと思います。
ただ、個人的には同社のXBASS II、XSPACE、両方オンの三択のほうが圧倒的に良かったですが。
あと、POWER MATCHですが、押すと出力にブーストがかかります。
実はこのUNOは通常時でも見た目からは想像できないほどパワーがありすぎてボリュームノブを回すと急に音がでかくなったりしてビビります。ブーストじゃなくてやはり同社のIE Matchが良かったです。
しかしこれらのXBASS II、XSPACE、IE Matchは全てアナログ処理とのことで、この価格帯(元の価格でも)での搭載は難しかったのでしょう。
今回決め手になったもの
- 値下げしてたから
本当にifi様には申し訳ないのですがそれ以上でも以下でもないです。
値下げしてなかったら買ってません正直。_(:3 」∠)_
気に入っているところ
- サイズから想像できないパワー
- 意外と使えるイコライザー(使わないけど)
まずパワーですがヘッドホンも余裕のさすがのifiパワー。ちょっとやりすぎ感もあるレベル。
あとは全く期待していなかったイコライザーがまともだったことですね。まあ、正直
ほぼ使わないのですが、使えない機能があるよりずっといいです。たまに使うと面白いです。
微妙なところ
- パワーブーストがいらない
- 安っぽすぎる
- 痒いところに手が届く機能がない(XBASS II、XSPACE、IE Match)
こんなところでしょうか。この製品でパワーブースト使うシチュエーションある?っていうのが正直なところで、コンセプトとマッチしてないなと思いました。多分この機種が欲しい人はパワーじゃなくて単純に気軽さと音質です。
あと見た目のチープさはほんとにオモチャレベル。
最後の痒いところに手が届く機能がないのはまあ価格からしてしょうがないかなーという感じです。
まとめ
- 9900円ならアリ。元の値段ならナシ。
なんというか全体的に付いている機能がユーザーがifiに求めてるものと僅かなずれが生じているように感じました。これなら出さなかったほうがよかったんじゃないかと正直思っています。
よって9900円ならアリ。元の値段ならナシ。っていうのが本当に正直な感想ですね。
音自体はifiらしいパワフルな音で楽しいのでおすすめできるのですが、それ以外のコンセプトのちょっとしたズレの積み重ねが最終的に大きなズレになっているのが気になりました。
興味がある方は本当に買うなら今だけだと思います。
以上、今回はここまで。(=゚ω゚)ノ