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KAWASAKI ZXR400R/ZXR400/ZXR250R/ZXR250 1991

2018.07.20 10:18

ZXR400 1991

 発売から2年目でフルモデルチェンジと言う大胆さ。ZXR750とは異なりエンジンは、基本的には’90年型を流用しながらも各部分にはリファインが加えられている。車体周りは、フレーム、足回り、ボディーパーツ全てを新設計。限界点付近のハンドリングだけではなく、シティーランのレベルの走りにおいてもフットワークの向上の効果が体感できるはずだ。スポーツマインド溢れるスタイリングは際立っており、カワサキファンならずとも好奇心をくすぐられるモデルに仕上がっている。


ZXR400R 1991

 クロスミッションと調整式の前後サスペンション、シングルシートが装着されたSP仕様。この年のモデルにはエンジンにも手が加えられて、高回転型のカムシャフトとピックアップに優れたCRキャブが装着されている。街中で走るには、やや神経質な一面もうかがわせるが、意のままに吹け上がるエンジンは文句なくエキサイティング。前年までのモデルと比べコーナーリング時の落ち着きが増しているのが好印象。


ZXR250 1991

 エンジンもボディーも完全な新設計。前傾角を取って吸排気効率を高めるなど、シャープな吹け上がりが一層高まっている。サイドカムチェーン方式でコンパクトさを極め、よりショートストローク化が図られ、伸びやかな出力特性に仕上げられている。レブリミッターこそ19,000rpmと制限を受けてはいるが、最高出力の発生回転域が前モデルの12,000rpmから16,000rpmまでアップしていることから大幅な改造だったことがうかがえるはずだ。軽量化と高剛性化が図られた新型のアルミフレーム、定評のある倒立サス、空力効果に優れたスラントカウル等、どれを取っても一級品の仕上がりとなっている。


ZXR250R 1991

 ベーシックモデルであるZXR250にも有り余る贅沢感を盛り込みながら、このSP使用には更に、クロスレシオのミッションと大径のキャブレター、リザーバータンク付きのリアサスペンションが奢られている。マフラーやキャブレターのジェット類を適応させれば、即サーキットユースにも適応可能。ON-ROADにおいては比類なき性能を発揮してくれる。