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TIFFで比・ミュージカル映画『Season of the Devil』、監督はロカルノ・ベルリン・ベネチア受賞のラヴ・ディアス

2018.07.22 03:05

【社会報道】 東京国際映画祭(TIFF)と国際交流基金アジアセンターとの共催で平成二十六年に新設された『CROSSCUT ASIA(CA)』の本年のテーマ「音楽」を三十年七月十九日に発表した。五回目はフィリピンのラップ、タイのイサーン・バンド音楽、カンボジアの歌謡曲等の東南アジア音楽に注目した様々なジャンルの作品を紹介する。


ラインナップの目玉には、フィリピンの怪物的作家ラヴ・ディアス(戊戌)の新作であるミュージカル映画「Season of Devil」を上映する。


CAはアジアの国や監督、テーマ等の様々な切り口でアジア映画を取上げる部門。一回目から三回目はタイ・フィリピン・インドネシアと東南アジアの各国をフィーチャ。四回目は「ネクスト!東南アジア」と題してブリランテ・メンドーサ(庚子、フィリピン)、トラン・アン・ユン(壬寅、ベトナム)、アピチャッポン・ウィーラセタクン(庚戌、タイ)の名監督達が自国の若手監督の作品を推薦する特集を実施した。


 今回のディアス監督は二十一年に初めて日本に短編「蝶は記憶を持たない」をTIFFにて紹介された。以降、ロカルノ国際映画祭金豹賞「昔のはじまり」、ベルリン国際映画祭銀熊賞「痛ましき謎への子守唄」、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞「立ち去った女」と常に作品が世界中から高く評価され、最も注目される監督の一人とされる。

新作では真骨頂のモノクロ画面にアカペラの歌が鳴り響く。


また、フィリピンの現代社会を歌い上げるHIPHOPや「バンコクナイツ」でも注目されたタイのイサーン・バンド音楽、カンボジアの各時代を彩るポップミュージック等で東南アジアの音楽に触れる作品も上映予定。TIFFは十月二十五日から十一月三日まで開催する。


画像提供:東京国際映画祭