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毎月26日は風呂の日!!

2018.07.21 14:58

池ノ平小屋には二つのお風呂があります。

一つは、掘っ建て小屋ではあるものの、ちゃんと壁と屋根で仕切られているプライバシーが守られたお風呂です。

もう一つは、壁も屋根もない代わりに景色をそのまま楽しむことが出来る、マキで湯を沸かす方式の五右衛門風呂です。

今回はこの完全露天の五右衛門風呂の事を書こうと思います。

この五右衛門風呂、聞いたところによると池ノ平がまだモリブデン鉱山の拠点だった頃に作られ、そのまま使い続けられてきた風呂なんだとか。

モリブデンを採掘していた小黒部鉱山は1912年(大正元年)に開業したとの事ですから、なんと100年以上も前の事です!!

その頃から石垣の端にずっとこのお風呂があったと考えると、なんだか入って見たくなりませんか?

こんな歴史を持った山小屋、アルプス中を探してもなかなか無いと思います。

湯船は長方形をしていまして、湯船の奥側に鉄で作られた深い部分があります。
この部分が釜になっていまして、釜の下から火を焚きながらお風呂に入る訳です。
木の板が浮いていますが、湯船に浸かる時はこの板を沈め、足で踏んで入ります。

板を沈めないで入ると・・・確実に足を火傷します(笑)

そして、湯船に人が入るとどんな感じかと言いますと・・・

モデルが悪くて申し訳ありません...(^_^;)
旅館やホテルのパンフレットでよく見掛ける、美人が入浴しているような写真が池ノ平にある訳がないです(笑)
これで勘弁してください!

マキで沸かしたお風呂はガスや灯油で沸かしたお風呂とはちょっと違います。
同じ水から沸かした湯なのに、入ると体の芯から温まり、長湯なんてしようものなら汗がなかなか引かなくなってしまいます。

画像には写っていませんが、右側に簡単な脱衣場兼流し場がありまして、簡単に身体の汗を流す事も出来ます。

ただ、もちろん仕切りはありませんので、女性にはけっこうハードル高いかな・・・
と思いきや、意外と女性も入りたいようで、仲間に見張ってもらいながら入っている女性もいるようです。(そう言う方に次回はモデルをお願いしたいものです^^;)

で、この五右衛門風呂に入りながら私が見ていた景色は...と言いますと・・・

えっと・・・ガスってました(-_-;)

本当はガスの中に八ツ峰の景色や針ノ木岳を眺めることが出来るんです。
この時はガスってましたけど、それでも標高2000mの自然に囲まれながら入るお風呂は格別です。
ビール片手にこの景色を眺めながらの入浴なんて、考えただけでも幸せでしょ?

せっかくなんで、晴れた時の景色も載せておこうと思います。
お風呂の位置とはちょっと違うんですけどね、だいたいこんな感じの景色が見える訳です。

で、題名にも書いた『風呂の日』の話ですが、

毎月26日は『風呂の日』にしようと言うことになり、通常、五右衛門風呂は事前に申告いただいた場合のみ釜に火を入れ準備をしておくのですが、26日の『風呂の日』だけは申告がなくてもお湯を沸かして待っていますので、事前申告なしでも入っていただく事が出来ます。

ただし、雨天や強風の時には釜に火を入れられませんので、入る事が出来ない場合もあることをご了承ください。

毎月26日は『風呂の日!』なんて言っていますが、営業しているのはわずか3か月だけなんですけどね(^_^;)