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高い声を出すのは理論的に誰でも可能、後編

2018.07.21 21:53

昨日の朝に掲載した「素人の音楽理論(4)、発生法、高い声の秘密」の続きとなります。

声帯を動かす筋肉は二つあるといい、

・一つ目は、声帯を開いたり閉じたりする筋肉

・二つ目は、声帯に力をいれて緊張させた状態で震わせる筋肉

昨日は誰でも普段からよく使っている一つ目の筋肉による声の高さ調整についての話しでした。

今日はこの二つ目の筋肉ですが、声帯に力をいれて声帯をピ~ンと張った状態にします。

ギターの弦を短くすると音が高くなると同じく、声帯そのものを硬く薄く張った状態も音が高くなります。声帯の性質も変わってしまうため、声も変わった気がするほど、普段の声とは聴きなれていない声になったりします。

この二つ目の筋肉の正体は、
「裏声」を作る筋肉です。

ギターの細い弦を鳴らすと同じ長さのギターの弦を鳴らすよりガラスを叩いているような高くてクリアな音が鳴ります。そう、女性の場合、男性より、喉の大きさも小さい傾向ですが、そもそもこの声帯の太さも細いのです。なので、女性の声は男性より、澄んでてクリアで高い声の持ち主が多いわけです。

喉の穴を広げて空気の通りを作る動作は誰でも普段から使っている筋肉ですが、声帯に力をいれてピンと張らせた状態は日常生活においてあまり使わない動作のため、箸の使い方同様、コントロールがさらに未熟な状態となっています。

裏声に不慣れな大体の人は、今まで太い弦で歌っていたのに、いきなり細い弦に乗り換えて歌おうとしたら、高い音と引き換えに、今まで取れていた音程が取れず、声が裏変えたり、太い弦での最高音と細い弦の最低音が繋がらず、歌えない音域が発生したりします。

そもそも、慣れていない声に違和感を覚え、変に聴こえてしまうこともほとんどで、プロですら、自分の裏声を嫌い、使用を避けているボーカルの方も一定数いるように見えます。

この筋肉、一番目の喉を開く筋肉よりはるかに使われていない筋肉です。なので、微調整はさらに難しいのが当たり前で、普段の状態と裏声状態の、弦が二つしかないギターのように、あるいは、そもそも弦一つで頑張って演奏しようとしているギターのような・・・それでも人の声という楽器は素晴らしいもので、弦一つで歌っても、素晴らしい歌を歌っている歌手の方もたくさんいらっしゃるので、むしろ紛らわしい。ほら、弦がひとつでも立派に歌えるのではないか!と言われたら、たしかにその通りではありますが、使う使わないは別として、わざわざ、ギターから残り5弦を取り外して演奏する意味って、、、それは、ある意味、自分に与える試練でしょうか?

多くのボイトレ学校では、この訓練が一番多いのではないでしょうか?

全ての先生がこの原理を理解して教えているかは微妙ではありますが、先生たちの指導内容をよ~く聞いてみると、この筋肉のトレーニングへアプローチが圧倒的に多かった気がします。

ぴ~んと張らせた声帯筋肉に余計な力を抜いて声を出す練習、つまり、張りすぎた声帯の緊張具合を少しずつ減らしながら、元の声帯状態と繋げることを意識し、張りすぎた状態と普段の状態の差を埋める、そうすること(力の入れ具合)で、普段の声なのか裏声なのか区別が難しい声が誕生、

それが、「ミックスボイス」となります。

このミックスボイスなり、ヘッドボイスなりとやら、ぼくもよく使います。よく説明に地声と裏声をまぜっている状態でミックスという表現で言われているようですが、まあある意味正しい表現だったかもしれません。結局のところ、声帯の緊張状態を制御です。

声帯筋も、他の体の筋肉同様に、トレーニングによりムキムキな筋肉に変わります。

まあ、体の内部の筋肉なので見た目が変わらないので、女性の方も鍛えるのに心配する必要はないかと、しかし、他の筋肉同様、トレーニングのやりすぎは良くありません。むしろ、他の筋肉より繊細な筋肉であるため、傷つきもやすいのでありますから。

歌の上手さを磨くことは別の話になりますが、歌の音域で限って話しするのであれば、この横に動かす筋肉と縦に動かす筋肉の二つの筋肉をどのように細かく、どれほどの力で動かすことができるかの話です。

前の記事(忘れちゃいました)にも書きましたが、歌を歌うことは、自分という楽器と、その楽器を演奏する自分の二人の連携プレイが大切です。

演奏者の自分の実力も大切ですが、自分という楽器の名品化も大切な練習であると思います。

声の演奏者である自分に素晴らしい声(楽器)を与えましょう。


自分のくだらない発生法の理論をここまで読んでくださり、ありがとうございます。

自分は理系であるため、先生の”このように力を抜いて~”という指導方式のあいまいな表現を理解する能力が乏しかったため、物理的に理解できる理論がほしくて自分なりに調査し、イメージをつかみ、練習するまでですが、ここには芸術という部分が相当不足していると感じている次第です。

つまり、職人のように楽器を作り上げるが、それ演奏する自分を育てることには、まだまだ素人的な。

これからそれも自分なりのアプローチからいろいろ試行錯誤しながら、自分を磨いて、書いていこうと思いますので、何かヒントとなることがありましたら、どんどんコメントとかでアドバイスください。



記事作成:2018.7.22
記事更新:2018.8.23

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