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【物 流】航空貨物運送協会 荷主等へ国際宅配便利用時の梱包強化を依頼

2023.07.20 00:50

航空貨物運送協会は2023年7月10日、荷主や国際宅配便事業者に対して貨物の梱包強化を依頼した。

航空貨物の特性上、貨物を全世界へ迅速・確実かつ安全に輸送することが求められており、それには輸送に耐えうる梱包が必要となる。また、IATA(国際航空運送協会)の規定として「通常の取扱い状況下で安全に運送できる梱包を行うことと、通常の運送で発生するあらゆる事象に耐えられる梱包を行うことは、荷主の責任である」旨の記載がある。

脆弱な梱包では、商品の破損・変質等による届け先からのクレームの発生や、梱包物の変質などにより航空機への効率的な積み上げができず、貨物スペースの有効活用が図れなくなることが起こりえる。これにより航空機へ搭載可能な全体貨物量が減少することで、結果として予約航空便への搭載が不可能となり、輸送コスト高騰の原因となる可能性がある。

特に段ボール梱包について、業界の調査では貨物受託時に「不適切梱包」と判定された貨物の56%が段ボール梱包貨物であり、そのうち33%が強度不足との調査結果が上がっている。航空機への搭載では最大で高さ3mまでの段積みを行う場合があり、下段に積まれた貨物は上段の貨物の自重に加えて航空機が運航中に受ける荷重(2G程度)を受けることとなる。

これらを考慮し、同協会では貨物の安全・確実な輸送のために充分な強度のある段ボールの利用と包装の実施をお願いしている。


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