武器の術と柔術
2022.07.02 15:00
剣術も杖術も元来、柔術が分かっていないと出来ない。
形(かた)として見た目上真似することは出来ても、技として効かない。
シンプルな動作ほど、なんでもないように見える動作ほど、誤魔化しもきかず難しく感じる。
柔術の感覚、私は超絶下手すぎて。
ただ、なんでもないような動作をなんでもないことと思わず、そこにこそ極意が詰まっていることに気付いてきたことだけが、成長かもしれない。
以前は本当に、形を形としてしか、見れていなかったから。
俳優修行時代も、師から「人は認識とともに成長する」と教わった。
同じものを見ていても、そこで捉える認識が深まっていくから。
まだまだ私は実際出来ないので、偉そうなことは言えないけれど。
今日の稽古は人数少なく、師範からいつも以上に細かいところを教われた。
こんなに手取り足取り教われる時間は、贅沢だと思う。
刀も杖も柔も空手も、何も別々じゃない。結局、全てが一体。
だから師範は「総合武術」として教えてくださる。
学びは続く。