【本番直前!】交響曲第3番〜ナタリーのために〜
こんにちは!
赤坂ウインドオーケストラです♪
いよいよ、7/22の本番が近づいてきました!
最後の練習を終えて、きっと今ごろ演奏者の皆さんは個人で調整中でしょう^ ^
このブログでは何度か軽く曲目解説をしてきましたが、メインプログラムである交響曲第3番についてはあまり触れていませんでした。
本番前最後のブログでは、この曲について少しお話しさせて頂ければと思います!
バーンズ作曲の交響曲第3番は、楽器編成も大きく演奏時間も20分を超える大作であり、吹奏楽曲きっての傑作でもあります。
バーンズの亡き愛娘、ナタリーを想い作曲され、「感情」が細やかに表現されています。
第一楽章は、絶望の底に叩き落とすようなティンパニのソロから始まり、チューバの重たいフレーズが絶望から這い上がれないバーンズの心情を表しています。中間〜後半では木管の甲高いメロディが叫びのように響き、最後は振り出しの深い絶望に戻りおわります。
二楽章は、皮肉・風刺・苦味といったところでしょうか。ヒソヒソと、でも小難しいメロディをもって進行していきます。
さすがバーンズ、楽器の使い方がとても巧妙で感動すら覚えます。
三楽章は、「ナタリーのために」と副題がついています。もし、ナタリーが生きていたら…。
ハープが、ぽろん、ぽろん、と美しいしずくを落としたあと、鎮魂歌のような各楽器ソロが組み合わさりやがて大きな波となります。
感謝、慈しみ、そして別れを表した切ない楽章です。
四楽章は、バーンズ夫妻の元へ新しい命がやってきます。溢れんばかりの喜びが高らかに奏でられています。魂の再生、赦しなども表現されており、ナタリーの葬儀で歌われた讃美歌の主題も演奏されます。
曲の最後はとても明るい和音で終わります。
未来への希望を感じさせますね。
身の上話で恐縮ですが、私の兄は生まれてまもなく亡くなっています。
会ったこともないですし、可哀想だとは思うけど悲しいかと言われたらそういう訳ではない、という気持ちで生きてきましたが、この交響曲第3番を勉強していくにつれ人間がもたらす幸せや、喜びや、悲しみ、愛おしさ、など自分の音に乗せて表現するということを意識するようになりました。
特に三楽章は、先ほど鎮魂歌のようだと記載しましたが、私は母親が子どもに子守唄を歌っている場面が浮かびます。兄もそうされていたはずです。生きている時間は短かったけれど、沢山の愛を注がれていたはずです。
親に限らず、人は誰かに愛されながら生きている。
生きることは尊いことで、この瞬間の喜びを精一杯歌いながら歩いていこう、そう思います。
私たち演奏者はそういった気持ちを表現する手段を持っています。
聴いてくださる皆様へ、想いが届くよう精一杯演奏致します。
まだ、客席に空きございます!!!!!
ご家族やご友人とお誘い合わせの上ぜひお越し下さいね☆
では、本番のホールでお会いしましょう!
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沢山の方とお会いできることを、団員一同心待ちにしております!!!!!