パプリカ
料理に彩を添える野菜として重宝しますが、好んで食べようとは思わないパプリカはダイエット、美肌、アンチエイジング、ガンなど生活習慣病の予防に役立つ食材でした
パプリカは見た目はピーマンに似ていますが、味はパプリカの方が甘みがあって食べやすいうえに、心と体に良い効果をもたらす栄養素はパプリカの方が多く含んでいます。
パプリカは、ナス科トウガラシ属の野菜で、つまりトウガラシの仲間なんです。そして、辛みのないものを「甘トウガラシ」といい、このなかにパプリカやピーマン、ししとうなどが含まれています。
ちなみに国内産のパプリカの旬は7月から10月ですが、韓国産をはじめニュージーランド産やオランダ産などの輸入ものが年中流通しているので、1年中食べることができます。
パプリカは中身がスカスカなので、あまり栄養価がないように思われていますが、とんどもございません。美容と健康に良い効果をもたらしてくれる成分が豊富に含まれています。
まずパプリカには優れた抗酸化作用をもつ「カロテノイド」が豊富に含まれていて、特に赤いパプリカにカロテノイドが多く含まれています。
何とあの野菜の王様トマトよりもカロテノイド多く含まれています。カロテノイドは、超強力な抗酸化作用によって、身体の中の活性酸素を除去します。
これにより、体が酸化するのをしっかり防いでくれるので、見た目だけでなく体全体の老化の予防につながります。
また、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、がんなどの生活習慣病を予防する効果も期待できます。
パプリカのダイエット効果について
カロテノイドは脂肪を燃焼する効果も高めてくれるのですが、赤いパプリカには脂肪燃焼効果に優れたカプサイシン(唐辛子に多く含まれる)に似た「カプシエイト」という成分が豊富に含まれています。
これらが強力にタッグを組んで脂肪を燃やしてくれるので、ダイエット効果も期待できます。ただし、いくらダイエット効果が高いといっても、パプリカだけを食べるようなダイエットは控えてください。
パプリカの疲労回復効果について
疲労回復に優れたビタミンCを沢山含んでいる野菜や果物というと「レモン」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、赤いパプリカは何とレモンの4.5倍以上多くビタミンCを含んでいます。
私たち人間が毎日摂取しなければならないビタミンCの量を、赤いパプリカを1/3程度食べるだけで足りてしまうんです。まるでサプリですよね。
ですので、これだけ多くのビタミンCを含んでいるパプリカには、それ相当の疲労回復効果が期待できます。しかも、ピーマンよりも糖度が高いので、甘みがあって食べやすいのも魅力です。
パプリカの美容と美肌効果
ビタミンCは美容の王様といっても過言ではないくらい、お肌に良い効果をもたらしてくれる成分です。そんなビタミンCがレモンの4.5も多く含むパプリカは美容にも良い効果をもたらしてくれます。
夏は紫外線を気にされる方が多いですが、紫外線の影響は太陽(大変ありがたい存在です)がある限り避けることはできません。紫外線によってメラニンが生成され、顔にシミ、しわができてしまいます。
ビタミンCは、メラニンを作らせないように働きかけ、活性酸素を分解して紫外線ダメージから皮膚細胞の遺伝子を守ってくれるので、肌トラブルから守ってくる大変ありがたい存在です。
そんなビタミンCを沢山多く含むパプリカを食べない手はありませんよね。
パプリカを食べることによって、様々な美容と健康効果が期待できるわけですが、注意点としては色によって微妙に栄養価が異なる点です。
なお栄養価が一番高いとされているのが赤いパプリカです。国産品は今まさに旬なので是非パプリカを食べて暑い夏を乗り越えましょう。