「古志」深川句会（７月）を終えて ２

昨日の続きです。

特選句から、いくつかご紹介します。

空と海抱へ大きな夏休　　　　神谷宣行

空に遊び、海に遊び、開放感たっぷり、とにかくのびのびと、

夏休みを遊び切った感じが伝わります。

具体的に何をして遊んだかという、

こまごまとしたことは、読者の想像に委ねており、

とても大きな句になっています。

（photo by Joe Cooke)

幽霊の足元に置く蚊遣かな　　　仲田寛子

そこに幽霊がいるとも知らず、蚊遣を置いているのかもしれません。

あるいは、幽霊の描かれた掛け軸があり、そこ足元に置いているのかもしれません。

いろいろ読みようはあると思いますが、

どのように受け取っても面白い句ではないでしょうか。

いずれにせよ、幽霊が煙たそうで気の毒です。

幽霊には足がないことも、ちょっとした笑いのスパイスになっています。

（「幽霊図」円山応挙（カリフォルニア大学バークレイ美術館所蔵））

「古志」深川句会は毎月第２水曜日に開催しています。

次回は８月９日（水）１３：３０〜

会場は江東区森下文化センターです。

「古志」の方はどなたでもご参加いただけます。

初心者の方も歓迎いたします。

ぜひお越しください。

入会ご希望の方は「古志」公式サイトまでお問い合わせください。