誰だよ全部復唱しろって言ったの！（0：0：3）

部下:こちら本部だ。

部下:約束通り、この通話は私にだけ聞こえるようになっている。

部下:もう一度、君の要求を聞かせて貰えないか。

犯人:はやく逃走の車を用意しろ！

犯人:人質がどうなってもいいのか！

犯人:俺はそこまで気は長くねえぞ！

刑事:犯人からの要求は。

刑事:なんと言っている？

部下:気は長くないそうです。

刑事:……ん？

部下:気が短いとか長いとか、多分そんな感じの話です。

犯人:おい、まだか！！！

犯人:金も用意しろよ、ざっと3億！！

犯人:おい！！！聞いてんのか！！！

部下:すまない、だが君の言う通りスピーカーにしていないからこそ

部下:伝達に時間がかかるんだ。

部下:そこだけは考慮してほしい。

犯人:ちっ……早く伝えろ。

部下:先輩。

刑事:お、また要求が来たか。

刑事:犯人はなんと言っている。

部下:なんか、that構文がどうとか。

刑事:ん？

部下:3億の……なんだっけ。

部下:早く3億が伝わってほしいみたいなことを。

刑事:善玉菌の話してる？

部下:する訳ないじゃないですか、こんな緊急時に。

刑事:いやだってなんの話かわからないんだが。

刑事:ちょっともう1回犯人に確認しろ。

部下:わかりました。

部下:すまない、待たせてしまった。

犯人:ちゃんと伝えたんだろうな。

部下:ああ、だが分からないことがある。

部下:こちらからも質問していいか？

犯人:なんだよ。

部下:善玉菌の話をしてるのか？

犯人:してねえよ。

部下:じゃあヨーグルトの話か？

犯人:一切してねえよ。

部下:じゃあなんの腸活の話なんだ！

犯人:そもそも腸活の話してねえよ！

部下:先輩。

刑事:なんだ。

部下:ちょっとよくわかんないです。

刑事:いや今がっつり腸活の話してたんじゃないのか。

部下:いや、ヨーグルトも違うらしくて。

刑事:お前伝達下手すぎか。

刑事:もうあれだ、あれ。

刑事:全部復唱しろ、復唱。

部下:全部ですか？

刑事:そう全部。

部下:わかりました。

犯人:おい！まだ待たせんのかよ！！

部下:すまない、こちらで色々と手違いがあってな。

部下:情報が上手く伝わらないと困るから、

部下:これから全て復唱させてもらう。

犯人:なんだっていいわ、さっさと要求を伝えろ。

部下:それは、なんだっていいわさっさと要求を伝えろ。という意味だな？

犯人:そうだよ。

部下:わかった、少し待て。

部下:先輩。

刑事:どうした。

部下:はい、犯人の要求ですが「なんだっていいわさっさと要求を伝えろ」という意味で

それに対してそれは「なんだっていいわさっさと要求を伝えろという意味か？」と確認をとったところ「そうだよ」という返答があり、伝達をした次第です。

刑事:……ん？ん？え？なに？なんて？

部下:先輩それは、私が「なんだっていいわさっさと要求を伝えろ」という意味で

それに対してそれは「なんだっていいわさっさと要求を伝えろという意味か？」と確認をとったところ「そうだよ」という返答があり、伝達をしたところ「ん？ん？え？なに？なんて？」と困惑をしているという状態でしょうか。

刑事:え、ごめんごめんごめん。

刑事:今どういう状態？それ。なんの伝達？

部下:おい犯人！！！

犯人:な、なんだよ。

部下:お前の要求であることを私が「なんだっていいわさっさと要求を伝えろ」という意味で

それに対してそれは「なんだっていいわさっさと要求を伝えろという意味か？」と確認をとったところ「そうだよ」という返答があり、伝達をしたところ「ん？ん？え？なに？なんて？」と困惑をしているという状態で「え、ごめんごめん。今どういう状態？それなんの伝達？」となっている。

部下:君からのきちんとした要求を聞きたい。

犯人:ん？ん？ん？なに？え？

犯人:それ復唱してる？お前。

犯人:お前多分それ復唱の意味合い間違ってるよ。

部下:それは「ん？ん？ん？なに？え？それ復唱してる？お前。お前多分それ復唱の意味合い間違ってるよ。」という意味で、復唱の意味合いを確認したいというのがお前の要求ということでいいのか。

犯人:よくねえよ。

犯人:違う違う違う。

犯人:下手か、お前伝達下手か。

部下:そうか、つまり君は「ん？ん？ん？なに？え？それ復唱してる？お前。お前多分それ復唱の意味合い間違ってるよ。」という意味で、復唱の意味合いを確認したいというのがお前の要求ということでいいのかと聞いたことで「よくねえよ。違う違う違う。下手か、お前伝達下手か」と私に伝えたい、つまりは要求はそれでは無いと言うことだな？

犯人:人質ぐったりしちゃうよ？

犯人:ねえ。それ続けてたら人質ぐったりしちゃう。

部下:人質は無事なのか！？！？！！！！

犯人:わ、びっくりしたいきなりめっちゃ大きい声出すじゃん。

部下:それはつまり、君が言いたいのは「人質ぐったりしちゃうよ？ねえ。それそれ続けてたら人質ぐったりしちゃう。」という事を私に伝えたくて、その言葉により激高し人質の安否を心配した私の「人質は無事なのか！？！？！？」という大きな声でびっくりし「わ、びっくりしたいきなりめっちゃ大きい声出すじゃん」と私の声に驚いたということなんだな！？

犯人:ねえそれもしかしてそこに居る周りの人にも同じことしてる？ねえ

刑事:犯人はなんと言っているんだ！

部下:はい、それが……お前の要求であることを私が「なんだっていいわさっさと要求を伝えろ」という意味でそれに対してそれは「なんだっていいわさっさと要求を伝えろという意味か？」と確認をとったところ「そうだよ」という返答があり、伝達をしたところ「ん？ん？え？なに？なんて？」と困惑をしているという状態で「え、ごめんごめん。今どういう状態？それなんの伝達？」となっていて、それは「ん？ん？ん？なに？え？それ復唱してる？お前。お前多分それ復唱の意味合い間違ってるよ。」という意味で、復唱の意味合いを確認したいというのがお前の要求ということでいいのか……

刑事:んだらあああああああ！！！

刑事:まてまてまてまてまて！！！！

部下:それは「んだらあああああ！！！まてまてまてまてまて！！！！」と私を制止しているという意味ですか？

刑事:はああああああっ！。

刑事:はあっ！！！

刑事:はああああああ！！！！

刑事:こう、こうさ、耳の裏側の所がムズムズする！！！

刑事:はー！！ムズムズする！！！

部下:それは「はあああっ！！！はあっ！！」

刑事:もぉおおおおおお！！！いいの！！！

刑事:いいから！！！！もうそれはいいから！！！

部下:それは私が伝達をしたことで先輩が「んだらあああああああ！！！まてまてまてまてまて！！！！」と叫んだことで私が、それは「んだらあああああ！！！まてまてまてまてまて！！！！」と私を制止しているという意味ですか？と質問をした際に「はああああああっ！。はあっ！！！はああああああ！！！！こう、こうさ、耳の裏側の所がムズムズする！！！はー！！ムズムズする！！！」と発作のようなものが出ていた為それは「はあああっ！！！はあっ！！」と復唱しようとしたところ「もぉおおおおおお！！！いいの！！！いいから！！！！もうそれはいいから！！！」と制止されたということですか？

刑事:んひいいーー！！！！イラッイラする！！！

刑事:イライラするから！！！！やめよ！ほんとに！！

刑事:もうちょっと止まってほんと！！！！

刑事:誰だよ全部復唱しろって言ったの！！！

部下:先輩ですけど。

刑事:俺だけども！！！

部下:それは私がそれは私が伝達をしたことで先輩が「んだらあああああああ！！！まてまてまてまてまて！！！！」と叫んだことで私が、それは「んだらあああああ！！！まてまてまてまてまて！！！！」と

刑事:いーーーま！！！

刑事:今１回普通に話してたじゃんよ！！！！

刑事:いま！！！普通に！！！！

犯人:おい！！！！ほんとに！！いい加減にしろよ！！！

犯人:気は長いほうじゃないって伝えたよな！？

犯人:あんまりふざけてると、本当に人質をぶち殺すぞ！？

部下:な、そ、それは待ってくれ！！！

部下:頼む！！！こちらも君の要求はきちんと受け入れようと思ってるんだ。

部下:ただ伝達が少しばかり上手くいっていないだけで……

犯人:これを少しっていう括りにするかお前は。

部下:それは私が「な、そ、それは待ってくれ」

犯人:んなあーーー！！いい！！いらない！！

犯人:ちがう！もう！いい！いらないそれは！

犯人:逃走用の車！！！！

犯人:逃走の費用にする3億円！！！！

犯人:はやくそれを用意すれば人質は解放するから！！！

刑事:……犯人からの要求を、復唱なし！

刑事:もう、いいから、ほんと、俺がいったけども

刑事:俺が復唱しろっていったけども！

刑事:もうそれ全部無しでいい、無しでいいから

刑事:普通に、伝達してくれ。

部下:3億円の車をぶち壊すと人質が開放感があるみたいなこと言ってました。

刑事:ストIIのボーナスステージの話してる？

部下:こんな緊急時にストIIのボーナスステージの話をする犯人がいるはずないでしょ！！！遊びじゃないんですよ！！！

刑事:そっくりそのままお前に言いたいよこっちは！！！

刑事:でもなんとなくわかったぞ。

刑事:そのお前のトンチンカンな伝達でもわかった。

部下:おおー！流石先輩です！

刑事:ずばり。

刑事:車を3億台用意しろ、ということだな？

部下:そうだったような気もします！

刑事:しかしそうなるとその要求は難しい。

刑事:3億円用意しろ、という話ならまだ都合もつくが……

刑事:車を3億台用意するとなると、かなりの時間がかかるぞ。

部下:たしかにぃー……

刑事:そもそも犯人は3億台もの車をどうするつもりだ？

刑事:どうやって用意した車を運ぶ……？

刑事:……いや、まさか。

刑事:奴は単独の立てこもり犯と見せかけて、超巨大犯罪組織の一人なんじゃないのか……？

部下:よくわかんないですけど、多分そうかもしれないっす

刑事:そうか、よし、犯人からそれとなく聞き出せ！人質の安全を優先しつつ、犯人の情報を引き出すんだ！

部下:了解です！

犯人:おい！伝えたか！？流石に伝えたよな！？

部下:待たせてすまない、君からの要求は上層部に伝えた。

部下:しかしやはり、時間はかかるそうだ。

部下:こんな事ならもっと早くに要求を伝えてくれたらよかった……

犯人:いっちばん最初に言ってんのよこっちは

部下:時間がかかるんだ……

犯人:ほぼお前のせいだよ

部下:……で、そこでだ。

部下:また一つ質問がある。

犯人:なんだよ、こっちも優しくできる状態じゃねえぞ。

部下:縦に伸びたコウモリが3億匹いたとして、兄弟の葬式にはいくら香典を包むのが正解なんだろうか。

犯人:もうお前何言ってる

犯人:序盤からずっと何言ってる

部下:どういう意味なんだろうか？

犯人:こっちが聞きたいよ

犯人:怖くなってきたわ、どういう話をしてんの？そっちでは。

犯人:これ本当に警察と話してる？

部下:当然だろう！？で、どうするんだ！！！

犯人:どうもしねえよ！！！

犯人:はやく車と3億円持ってこいや！！！

刑事:犯人は、なんと？

部下:ジョバンニは3億の輝きを見つめたかもしれないとかなんとか。

刑事:銀河鉄道の話してる？

部下:してるわけないでしょう！！！！！

部下:しっかりしてくださいよ先輩！！！

部下:人質の命は私たちにかかってるんですよ！！！

刑事:序盤から大体お前のせいだよ！！！

部下:序盤……？

刑事:ん……？

部下:あ……違います、違いますよ。

刑事:な、なんだ、どうした？

部下:序盤からお前のせいだー！って言ってたんですよ、犯人は。

部下:私がうまく伝達出来てなかったから怒ってて、そっか、そうだ、犯人の要求は違うんですよ！！！

刑事:お、おお！！しっかりしてきたんだな！？

刑事:脳みそなのか、耳なのかわからないが、とにかくしっかりしてきたんだな！！

部下:はい！！！先輩！！！！

刑事:よし！！！犯人の！要求はなんだ！！！

部下:3億人の人質を寄越せということでした！！！

刑事:いや絶対違う

部下:え

刑事:絶対違う、絶対。

部下:そんな……そんなはずは……

刑事:いないもん

刑事:人質とってるのに追加で追い人質する犯人見たことないもん

部下:じゃあなんなんですか！！！犯人の要求はなんだって言うんですか！！！

刑事:それはお前だけは知ってるはずなんだよ！

刑事:もう、ほら、あれじゃないの、ほら

刑事:3億円でしょ、3億円

刑事:で、もうあれよ、車、逃げる時のための。

部下:なるほど……3億台の車……

刑事:あ、わかった、わかったわ

刑事:それ、それだわ、そのかんじ

刑事:その感じでずっと間違ってるんだわ

刑事:もう、はあ、もう、そのまま伝えて

刑事:犯人に。

刑事:3億円と車は努力するが3億円はそちらに届けるのに時間がかかる。

刑事:車だけでも先に用意する。

刑事:だから人質は解放しろ、って、言ってやってもう。

部下:了解です！

部下:おい犯人！！！！！！

犯人:もう疲れてきたよ俺は

部下:そちらの要求に対する返答だ。

犯人:やっとか……で、用意はできたのかよ。

部下:3億もあれど、そのほとんどが胃でとけて腸には届きづらいらしい。

犯人:善玉菌の話してる？