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長期投資家への薦め(2)

2018.07.22 23:42

1、要旨

 ここにきて新興国経済が急減速してきた。特に高い成長率を続けてきた中国の減速は世界経済に大きな衝撃を与えた。新興国が再び成長していくまでには相当な年月がかかるのではないだろうか。

 これからアジアの時代になっていくのは間違いないと思っているが、その時代を牽引できる要素をもっているのは日本が筆頭だろう。その日本が武力ではない形で、世界の覇権国家(リーダー)としての役割を担っていくだろう。世界で最も物質的に豊かで、精神的にも高い国家を築いていくに違いない。日本人が豊かさを築いていく方法は、「銀行預金から株式投資(長期投資家)に資金をシフトする」ことが最も現実的に思える。

 長期投資家がこれからの社会を変えていけるかを澤上篤人氏の意見を主に纏めてみた。

2、長期投資家の役割

 日本には現在1800兆円にもなる個人金融資産がある。その中で最大である銀行預金(52%)を株式投資に振り向けるだけで、日本の経済は活性化する。経済は動いているお金の量とスピードだからだ。

 長期投資家は個別銘柄を選んで買う。いい会社を選んで買っていく。ダメな会社は買わない。

3、長期投資家としてのスクリーニング

 日本には約3800社の上場企業がある。これらの企業からフルイにかけていく。

(1) まじめに地道に本業に取り組んでいる会社かどうか。

(2) 普通の人の生活に欠かせないモノやサービスを作り出している会社かどうか。

(3) 人類や社会に本質的な富を生み出している会社かどうか。

(4) 5年後・10年後も一般生活者にとって欠かせない企業であるかどうか。

(5) ただ金儲けに明け暮れるのではなく、倫理観や社会の一員意識の高い会社であるか。

(6) 既得権益や利権にしがみついていないで、世界で勝負できている会社かどうか。

これらの長期投資家の精神にあわない会社は投資対象から外してしまう。

4、長期投資家はインフレに強い

 これからインフレがやってくる。長期投資家はインフレが来る前に株式投資を始めればインフレが来た時点で大きな財産ができてしまうだろう。もちろん株式投資自体が基本的にインフレに強いので、そのまま銘柄を持ち続けても資産が増える可能性は高い。