西麻布 エルバ ダ ナカヒガシ
西麻布にあるイタリアンレストランに7月始めに出かけてきました。
こちらでとある集まりがあり、定休日貸切状態でシェフから料理の手ほどきを受けるというものでした。
料理教室ではなく、シェフが目の前で料理のデモンストレーションを行うスタイルです。
要するにこちらは観て食べるだけ…なので参加したというわけです。
「エルバ ダ ナカヒガシ」
エルバとは草という意味、野趣あふれる食材が飛び出します。
まさかイタリアンで鮎をいただくことになるとは。
鮎は秋川渓谷のもの。秋川渓谷には行ったことはないけれど、東京都にあると。
暑い日、グラスにたっぷりのお水も秋川のものというこだわりよう。
シェフは東京の食材を使うことに重きを置いているそうです。
オーナーの中東俊文さんてどんな人?
オリーブオイルライフより引用させていただきました。
京都の料理人一家に育った気鋭の若きシェフ
2016年1月、西麻布の路地裏にオープンした話題のリストランテ「エルバ・ダ・ナカヒガシ」。シェフの中東俊文(なかひがし・としふみ)さんは、京都の和食店「草喰(そうじき)なかひがし」の大将、中東久雄さんの次男として京都で生まれた。
久雄さんの実家は、京都の奥座敷と呼ばれ夏はひんやりと涼しく、冬は深い雪に包まれる山間にあり、京都随一の美食宿として知られる「美山荘」。その料理は、料理人自らが野山に分け入って野草を摘んで使うことから「摘草料理」を標榜する。豊かな自然と美味しい水に恵まれた京都で、祖父も叔父も父も料理人、母の実家は味噌屋という環境の中育った3人兄弟は、全員が料理人だ。
鮎は桶から手に取って、串に刺し、塩をふって、焼くまで細かく説明をしながら、楽しませてくれました。
スタイリッシュな厨房で炭で鮎を焼く!
その傍らで、キャベツの芯までみじん切り。
芯まで余すところなく、野菜を使います。
キャベツとアンチョビのパスタ、こちらを料理する間もシェフはずっとしゃべりっぱなし。
質問が容赦なく浴びせられます。
その質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。
オリーブオイルの抽出方法から、アンチョビの保存についてetc.
盛り付ける姿まですべてに神経が行き届き、観ているだけですごく満たされた気持ちに。
料理することを心底楽しんでいる、そう伝わってくるのです。
鮎はダイナミックに盛り付け。
見るからに美味しそうです。
かぶりつきの席で、かぶりつきます。
いつもは赤ですが、この日は鮎だし白を。
飲み物もなかなかのお値段です。
イベント用のメニュー表です。
鮎のお皿は銀、箸置きは金、そしてパスタの赤。
食器類はきっとすべて特注、作家さんものでしょうか。
杏子のセミフレッドはこれでもかと散りばめられたお花と一緒に。
〆はフレッシュなハーブのお茶を。
こちらも場所は忘れてしまいましたが、東京のどこかで摘まれたもの。
レモングラスにペパーミントetc.
ただお湯を注いだだけなのに、目を見開くほど美味しい!
一杯のお茶を丁寧に淹れて、じっくり楽しむ。
贅沢な時間。
穏やかな笑顔でお店の外まで見送ってくれたのは、シェフご本人。
ファンがたくさんいらっしゃるのも頷ける。
一度ゆっくりディナーに伺いたいものです。
東京都港区西麻布4-4-16 Nishiazabu4416 B1F
03-5467-0560
18:00〜20:30(L.O.)
定休日 日曜日
一般社団法人伝筆協会認定講師
なみおか恵美