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「宇田川源流」 いうのは簡単だが「言っているだけでは支持は得られない」二人の政治家

2023.07.24 22:00

「宇田川源流」 いうのは簡単だが「言っているだけでは支持は得られない」二人の政治家


 久しぶりに日本の政治家に関してちょっと書いてみよう。

 まずその舞台であるが「令和国民会議」(略称:令和臨調)という。同組織は茂木友三郎キッコーマン取締役名誉会長、小林喜光東京電力ホールディングス取締役会長、佐々木毅元東京大学総長、増田寛也日本郵政取締役兼代表執行役社長が共同代表として、そのほか各界の著名人を集めて「日本社会と民主主義の持続可能性に向けて、自分たちの社会を自分たちの力でより良いものにしていこう」その強い意志こそが民主主義です。次の時代に持続可能な日本社会と民主主義を引き継ぐため、世代や立場を超えた有志による令和国民会議(令和臨調)を発足しました。」(同ホームページより抜粋)という目的で発足した組織である。そしてそのためには発足趣意書には下記のようなことが書かれている。

 われわれは、さしあたり、以下三つのテーマに取り組むことを、ここに宣言する。

第一に、ビジョンや構想をアクションに移す仕組み作り、「統治構造改革」である。平成時代以来の改革を検証しつつ、政党のガバナンス、二院制や国会審議等の国会のあり方、選挙制度、政府や政府与党関係、政官関係、いわゆる官僚の働き方改革など、積み残してきた課題と取り組む。さらに、熟議民主主義やデジタル・デモクラシーなどの新しいアイデアを採り入れつつ、危機にも揺らがない政権交代可能な責任ある政党政治の実現を目指す。

第二に、さまざまな危機をしっかりと受け止められる「財政・社会保障ビジョン」の形成が必要である。コロナ禍に対処し、長期停滞と格差の固定化等の問題を解決するには、財政政策が大きな役割を果たす。他方、現在の厳しい財政状況に鑑みれば、社会保障関係費を含めてワイズスペンディングを追求し、中長期的な財政の推移について正しい見通しに基づいた政策運営が図られるようにしなければならない。

第三に、人口減少と超高齢化という現実を直視した新しい「国土構想」である。人口増加を前提とし、ハード面の開発に重きを置いたかつての構想とは一線を画し、個人の自由で多様な生き方を可能にする、「人づくり」と「ネットワークづくり」に重点を置く、ポストコロナ時代の新たな社会の哲学を追求する。デジタル化技術を活かし、エコロジカルな地域の発展や、地域ガバナンスの未来像を示す。

<同組織趣意書より抜粋>

 私自身はこの組織には何のかかわりもないので、基本的にはホームページより抜粋させていただいた。この「令和臨調」に参加した岸田首相の発言で、またさまざまな波紋を呼んでいる。

小沢一郎氏 岸田首相を「完全な馬鹿」呼ばわり「この総理は確実に国を滅ぼす」「国会変わらねば」スピーチに

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が22日、ツイッターで、岸田文雄首相に対して「完全な馬鹿」と言い放った。

 岸田首相はこの日、政策提言組織「令和国民会議(令和臨調)」の会合でスピーチ。「時代は大きく変化している。国会の運び方やありようも変わらなければならない」「批判だけではなく、国民に分かりやすい形で選択肢を示していくことが大事」などと語った。

 小沢氏は、通信社の、この会合に関する記事を引用。「完全な馬鹿。変わるべきは意味不明なこの総理であり、自民党の利権政治。この総理は確実に国を滅ぼす。事態は極めて深刻である。皆が目を覚ますべきである。」とつづった。

 この書き込みには賛同の声が多く集まった一方で、「間違ってないと思うが中学生レベル。むしろ小沢さんのレスが浅過ぎて小学生レベル」「言ってることは賛同します。ですが貴殿方には投票出来ません」という声もあった。

7/23(日) 9:56配信 デイリースポーツ

https://news.yahoo.co.jp/articles/257fcc11d45efb416359a32b2978a1b79f51b6c4

首相 令和臨調で異例の言及

 岸田文雄首相は22日、政策提言組織「令和国民会議(令和臨調)」の会合で、「時代は大きく変化している。国会の運び方やありようも変わらなければならない」と述べた。行政府トップの首相が立法府の在り方に言及するのは異例で、野党から批判が出る可能性もある。

 令和臨調の佐々木毅共同代表が、国会は役割を十分に果たしていないと批判したのに答えた。首相は「指摘は謙虚に受け止めなければいけない」と応じた上で、「国会の議論も批判だけではなく、国民に分かりやすい形で選択肢を示していくことが大事だ」と語った。 【時事通信社】

2023年07月22日 19時11分時事通

https://news.nifty.com/article/domestic/government/12145-2458603/

 さて、この令和臨調の4月の会合では、国会において、与野党が十分な議論をすることなく、政府・与党の政策がそのまま法制化される傾向が続き、国会機能の形骸化が指摘されるということを憂慮するというようなことが話し合われたらしい。

 この話に関して発言したのが岸田首相の「国会は変わらなければならない」という発言になる。さて、この発言の問題点は、そもそも岸田首相が三権分立を理解しているのかということが疑問だ。自民党および民主党の首相においては、「三権分立を全く理解することなく、大統領か何かになったつもりである」というような人が出てくる。古くは小泉純一郎氏が「なんちゃって大統領」と自民党内で陰口を言われていたものである。これは、二つのことが理由である。

 一つ目は、議院内閣制という制度そのものの問題であろう。要するに議会の多数派与党が首相を輩出するのでありそして行政府を構成するということになる。そのことから、与党で出された法案や政府が第s多法案が、多数決では通りやすくなっている。しかし、それならば本来の国会審議は必要ないということになるが、しかし、それでは少数意見が全く配慮されなくなる。そこで国会ではしっかりと少数意見も出せるように、国家市では審議時間が少数政党でも出せるようになっており、そのうえで、その審議は公開されている。その国会の審議の役目がわかっていれば、当然に、審議の重要性が出てくることになるのである。

 そしてもう一つの理由は、そのような意味で審議があるはずだが、小選挙区で政権をとるために、本来は国民のために使う審議が、いつの間にかスキャンダルを出す場所になってしまっている。しっかりと「法案審議」をしっかりと行うべきであり政策審議を行うべきであるが、今の野党は週刊誌の社会面と同じような内容でしかないのである。まさに「政治」ではなく「スキャンダル合戦」でしかない。そのような政治を見る必要はないのである。

 「国会の議論も批判だけではなく、国民に分かりやすい形で選択肢を示していくことが大事だ」<上記より抜粋>という岸田首相の令和臨調での指摘は、正しいことを言っているのであるが、一方で、それは本来は国会衆参両議院のの議長が指摘する内容であり、行政いトップが言うべき話ではない。指摘するのであればそのような誤解はすべきではないのではないか。

 一方、その内容を批判する小沢一郎氏の指摘もおかしい。

 「完全な馬鹿。変わるべきは意味不明なこの総理であり、自民党の利権政治。この総理は確実に国を滅ぼす。事態は極めて深刻である。皆が目を覚ますべきである。」<上記より抜粋>

 この指摘は、単純に「何が悪いのかの指摘もなく、また、誹謗中傷しかしていない。そもそも上記のように国会の内容は「スキャンダルだけで法案審議ができていない」ということが問題なのに、小沢一郎氏はそのことが見えていないということになる。要するに令和臨調をはじめとした国民が、何を国会に期待し、何を問題視しているのか全く分かっていない。というよりは、この小沢一郎氏のような議論が、まさに国民があ最も嫌っていることでありなおかつ国会として変わらなければならない部分なのである。

 そもそも、この両者の会話こそ、今の国会の最悪な状況を見せているものそのものなのである。そして本人はそこに自覚がないことが最も大きな問題なのかもしれないし、また、そのような人に投票を行ってしっまう国民も問題なのかもしれない。