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【社長通信】梅雨明け10日

2018.07.24 01:55

梅雨明け10日というが、9日以降暑い日が続いている。

予報をみると10日どころか20日以上もこの猛暑が続きそうだ。酷暑の到来だ。

屋外での仕事を生業とする私たちは気象の変化、暑さ、寒さへの備え、覚悟は十分できているものの、油断大敵。なにしろ近年の異常気象がもたらす天変地異は半端ないのである。 

さて、7月に入るやいなや台風7号が襲来し、後を追うようにやってきた梅雨前線が西日本一帯に50年に一度といわれる豪雨災害をもたらした。台風一過の5日から7日までの総雨量が例年の7月1カ月分を上回ったという。


山口市では7日、仁保川の水位が上がり何度も警報が出たが、幸い大事には至らなかった。
県東部の周南や岩国では土砂崩れや河川の氾濫により被害が出た。獺祭で有名な旭酒造の蔵は冠水し製造中止に追い込まれたという。
広島や岡山、愛媛県でも河川の氾濫や堤防の決壊、土砂崩れ等で道路が寸断され、鉄道も不通となった。濁流にのみこまれた家屋が水没し多くの犠牲者が出た。 

6日の金曜日は昼前にかけ叩きつけるような激しい雨、会社の駐車場が瞬く間に水浸しだ。市の防災無線の警報も再々鳴った。

それこそ9年前、防府に大災害をもたらした時と同じような状況で思わず身構えた。あの時は勝坂トンネルの防府側、右田地区が崩落した土石流に覆われR262が通行止めとなった。それに台道に抜ける県道・山口防府線も土砂崩れで通行不可、わが社の警備員が緊急出動した。 


そして今回も早速、国道の維持管理を担うユーザーからR9・木戸山峠の通行止めに備えて警備員の待機要請があった。

総雨量が警戒水域に達するとの判断のもと夕刻には出動となった。

その少し前にはR435の鳳翩山トンネル手前の土砂崩れにより通行止め、警備員3名が直ちに出務した。

復旧までの時間が見通せず長丁場を覚悟したが、翌日の夕方までには復旧し解放された。木戸山峠の待機も深夜遅くには解除となった。
それにしても災害時の非常事態に対処する警備業務の任務・使命の重さを痛感する。


雨が止んでからは、被害の大きかった広島では土砂をかき分けての復旧作業。行方不明者の捜索、被災した家屋、家財の後片づけ等への取り組みである。猛暑の中、汗と埃に見舞われての土砂のかき出し、泥にまみれての作業なのに水が出ないとはあまりにも酷い。ライフラインの早期の復旧が待たれる。

7000人を超える被災者が身を寄せる避難所ではトイレをはじめ洗濯など不自由な生活を強いられている。心身のストレス、熱中症などの2次災害が心配される。 

この度の「西日本豪雨」災害での犠牲者は200名を超えている。

その70%は70歳を超える高齢者とのこと。高齢の世帯や自力で避難できない要介護者の犠牲が多かったという現実は、この時代を反映している。自宅一階の台所で犠牲になった夫婦の姿はその象徴で、その無念さを思うと胸が痛む。高齢化時代を迎えた今、大きな課題である。 

昔の人は怖いものとして地震、雷、火事、親父と言っていたが、親父はともかくいまや台風や異常気象に伴う豪雨なども要注意。その基は地球の温暖化にある。

人類が生き延びるためにやるべきことは何か、それは脱トランプでは? と私は思う。

代表取締役 加藤 慶昭 (7月17日記す)