FROM桑名石取祭『NINL』vol.1「御籤占式のお話」
御籤占式【ミクジウラナイシキ】
毎年6月の第1日曜日に春日神社で執り行われるこの式典から石取祭は始まります。
平成30年の今年は、6月3日でした。
各町の祭事長が一堂に会し、御籤を引き、本楽の渡祭順が決まっていきます。
本楽、今年は8月5日(日)ですね。
渡祭とは、桑名宗社(春日神社)に参拝することで、その順番を決めるのです。
この式典について、石取祭保存会の「くわな石取祭 まめ知識」に詳しくありますのでご参照ください。
御籤占式は13時から始まりますが、その前からぞくぞくと人が集まってきます。
こんなに大勢の人に見守られながら式典は進みます。
その式典、実は 「予備抽選」 が午前中に行われる事をご存知でしょうか?
この抽選で、御籤を引く順番を決めるのです。
こんなに慎重に行われるのは、渡祭順というのが我々にとってとても重要だからなのです。
『花車【ハナグルマ】(一番最初に渡祭を行う祭車)になりたい!』
『神社前にたくさん人がいる時間に渡祭したい!』
『遠くまで行きたくない!』 などなど、色んな想いで見守り、自分の町内の順番が決まると一喜一憂するのですね。
実は、この日 境内に集まって自町の渡祭順をいち早く確認する理由はもう一つあるんです。
本楽の日は、祭車は渡祭順に整列をするのですが、14時ごろまでに整列を終え、16時半に動き出すまでの間 祭車近くで食事をしたりお酒を飲んだりするスペースを確保する必要があるんです。
これは早い者勝ちなので、御籤占式が終わると各町の役員は現場に走ったり連絡を取り合ったりして場所の確保に奔走するのです。
今年の整列は、南市場。
桑名の市街地は春日神社を中心にして北市場と南市場にわかれるのですが、奇数年は北、偶数年は南なのです。
北市場は大きな八間通りですが、南市場は旧東海道で少し狭い。
そんなわけで、場所の確保もとても重要なのです。
南市場の整列場所は↓こちら。
今年の祭車は38。春日町は19番ですから、ちょうど真ん中、東鍋屋町の辺りです。
ぜひ見に来て下さいね!
案内人:春日町副祭事長 堀田大介