3つの素朴な疑問。 ① バウハウスの存在期間は短命なのに、影響力は今後も現代の建築物の基礎にあるものとして無限? それにしても、たった14年間ほどの存在であったバウハウスが、なぜその後の「建築の革命」とまで呼ばれるほどの影響力を発揮していったのか。
② バウハウスとカンディンスキーの「総合芸術」追求と相互の影響性はいかに? カンディンスキーの生涯の夢は、「総合芸術」の実現であったが、一方で建築のもとに絵画・彫刻・工芸など、諸芸術の統合を目指すバウハウスの理念と、教育・研究の拠点は、彼の夢の追求と符号したと考えられる。 その後の彼の思想(「抽象=創造」あるいは「抽象=具体」)や作品に、どのような影響を与えていったのか。