[TAMA Club-JAM mini Kit]を中心とした対マリンバ特化ドラムセット
こんにちは。RINKOTON!パーカッション担当の柴田です。
先日2023.7.9.にコピスみよしミニホールにて、2回目の演奏会を行いました。
多くの方がご来場くださり、大変好評をいただきました。
ありがとうございました!
今回はそのドラムセットの紹介をしていきたいと思います。
マリンバ2人を相手に快適にアンサンブルをするためにたくさん考えて(金もかけて笑)揃えたこだわりのセットです。
では早速どうぞ、ででん。
写真を撮った日が違うので細かな違いがありますが、概ねこんな感じ。
こだわりの盛りだくさんプログラムですので、セッティングも豪華です。
SPDやトリガーを使ったいわゆるハイブリッドドラムで、同期演奏やボリュームペダルを使った打楽器奏者としては少々珍しい仕掛けもあります。
が、今回は表題の通り太鼓に的を絞ります。
(主な内容)
・Club-JAM mini Kit (18"Kick , 12"Tom)
・Club-JAM mini Add On Packs (10"Tom , 14"Floor Tom)
・Club-JAM FLYER Kit (8"Tom)
・Cocktail-JAM Snare Drum (12")
8,10,12,14,18に12スネアというちょうど通常の2タム2フロアのドラムセットを2"サイズダウンしたような感じですね。
高めで軽い音になりそうですが、チューニングを下げて音程的には普通のドラムセットとあまり変わらないようにしています。ヘッドのテンションがあまりかからないので、対応してヘッドのチョイスや細かなパーツも少々カスタムしています。
(コンセプト・ポイントなど)
Club-JAM mini Kit付属のスネアの響き線関係のパーツを外してタムとして使っていますが、口径に対する深さの比率が18"キックや14"フロアタムと近いので全体のサウンドとして良く馴染んでいます。
この浅さがこのセットの最大の特徴でしょうか。
マリンバは豊かな響きを持つ楽器ですが、発音した後は減衰していくだけでありディケイもピアノよりずっと短い楽器です。しかしその響きに最大の魅力がありますから、それをかき消してマリンバのアタック音だけが聴衆に届くようなことは極力避けたいわけです。
しかし、それを気にするあまり抑圧された演奏をすることは避けたい。
その表現上の制限を緩和するチョイスとしてこの浅さは有効で、過度に抑えた演奏をしたり極端なチューニングをしなくても響きがタイトに纏まりマリンバのディケイを殺し切らずにあくまでマリンバ主体の響きに馴染ませやすいのが大きな魅力です。
8"10"タムと12"スネアドラムが通常のドラムセット的な比率で深いので音量が大きくなりがちですが、タムに関しては演奏スタイルや譜面の要求的に逆にプラスに働いているシーンが多い(ソフトタッチでも豊かな響きが得られる)のと、スネアは裏面を軽くミュートすることで過剰な音抜けを抑えることに成功しました。
まとめ、と言うにはまとまっていない諸々
前回、こちらの記事でPearl Base Caseを紹介しましたが、基本的にサウンドに対する考え方は同じです。得られる効果もどちらが上という事はないですね。
ただ、キックの音質が今回紹介したClab-JAM miniの方が構造上普通なのでフルセットで揃えた時の馴染みが良いのは間違いないのと、チューニングの幅が広いので対応力は上。
可搬性はPearl Base Caseの方が絶対的に良いし、音質的に問題があるわけではありません。
現場によって使い分けができるかなと思います。
近年、浅いドラムセットが各社から発売されたりしてドラム界隈で注目されていましたが、その存在意義は単純に音量の話だけではなくそういう所なのかな。(薄いシンバルの流行も同じかもしれませんね)
とまあ、こんなところでしょうか。
最後に演奏会のダイジェストを貼っておきますのでどんな音なのかぜひお確かめください!
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