FROM桑名石取祭『NINL』vol.3「海の日はコンクールの日」
7月の「海の日」は私たちにとっては「コンクール」の日です。
正しくは「石取祭ばやし優勝大会」 なのですが、私たちは単に「コンクール」と呼んでいます。
何のコンクールかというと、その名の通り “囃子” 。
カテゴリーは「子供の部」「女子の部」「一般の部」の3つに分かれていて、其々に採点し順位を競います。
今年は7月16日、NTNシティーホールで開催。
参加の規定は、↓こんな感じです。
●各町内の希望による(出ても出なくてもいい)。
●女子の部と一般の部は其々に各町1チーム、子供の部は各町2チームまで。
●各チームは5人で、競技は3分以内。
*保存会の「石取祭 まめ知識」に詳しく出ていますのでご参照ください。
採点方式は、
●採点者は、各カテゴリーにおいて参加町内より代表者が1名ずつ出る。
●公平を期すために、自分の町内と同じ組から出ているチームの採点はできない。
●採点基準は、①音量②技能③態度 の3つの要素を100点満点で採点し、平均点で競う。
さて、春日町では今年は子供の部に1チーム送り出しました。
コンクールの前5日間(夜の10時まで)が練習期間(鉦鼓練習【ショウコレンシュウ】と言います)なのですが、この間、出場メンバーは中老会コーチからフォームなどをみっちり叩き込まれます。
(決してブラックな練習ではありませんよ!)
実は、この子たちは春先から定期的に集まり、布団を叩いたりして練習を重ねています。
私も今年は町の代表として子供の部の審査に参加しました。
審査員席から見ていると、子供たちの一所懸命さがひしひしと伝わってくるので採点するのも一苦労です。
結果、春日町は子供の部で見事3位に入賞を果しました。
このコンクールは強豪の町がいくつかあり、その中で上位を争う状態が続いている中、北市場7組の春日町が3位に食い込むというのは結構凄いことなのです。
*各部門の受賞は、保存会のホームページ「Information 2018/7/19」に掲載されています。
その夜は、練習の慰労と3位入賞のお祝いの宴会が催されました。
子供たち曰く、「来年は優勝を目指す!」そうです。
頼もしいです。こうして石取っこは育っていくのですね。
案内人:春日町副祭事長 堀田大介
一部写真提供:市岡恒明