Rayの星詠み ★満月と皆既月食
皆さま、おはようございます。
明日、7/28(土)の未明、AM5:19頃に、満月を迎えます。
具体的には、水瓶座という、独創性溢れる新しい時代を自分達の手で創る星座で迎える満月です。
この日の満月は「皆既月食」という、太陽と地球と月が一直線に並ぶことで、
太陽の光を地球が反射し、地球の影に月がすっぽりと隠される現象と共に起こります。
私達が住む地球も、月も、太陽が放つ光を受けて輝いています。
皆既月食は、月が受ける太陽の光が地球の影によって隠されるため、
赤銅色と言われる、赤茶色の、とてもとても神秘的な色の月になります。
過去に皆既月食を見たとき、完全に月の輝きが隠された瞬間、
なんとも言えない静けさと、まるで異次元にいるかのような、不思議な感覚を覚えました。
鳥の鳴き声が一斉にやみ、普段は感じることのない静かな雰囲気に包まれていました。
占星術の世界では、太陽は意識、月は無意識を表します。
意識と無意識は、まるで呼吸の「吸う、吐く」を繰り返しているかのように、
私達の意志と感情を繋げています。
この静かな赤銅色の月の色を見ると、無意識の世界を作る、
私達の心の奥に宿る潜在意識が浮き彫りになるような印象を持ちます。
心の奥に宿っているのだけれど、普段は意識することなく、ただ奥に眠っている想い。
それが、炙り出されてくるような働きがあるようにも見えます。
満月は、月がこれ以上は膨らむことのない、完全な丸い形ですから、
「完成」「実り」「達成」「成就」などを表すタイミングです。
皆既月食と重なる満月ですから、心の深い部分に眠らせていた願いを思い出すような想いと共に、
この日の朝、私達は目覚めるかもしれないですね。
この日の朝起きた時、何を想い、感じるのか、あるいは、どんな夢を見ながら目覚めるのか。
しっかりと記憶しながら、私達は新しいステージへと旅を続けていくのかもしれません。
また、この日の夜、晴れれば煌々と輝く満月のそばには、地球に大接近している真っ赤な火星が見られるはずです。
残念ながら、今回の皆既月食は見られないそうですが、満月、皆既月食、火星の大接近と、
今月の締めくくりはとてもインパクトが強い星々のエネルギーが降り注いでいます。
これから、私達が本当にやりたいことをやっていくようにと、後押ししてくれるような力強いエネルギーに包まれた満月です。心の奥の方にしまい込んだ、ずっとやりたいと願っていたこと、愛するものの存在を思い出させてくれるような。
美しい満月が見られますように。
text & photo by Ray
占星術家、英国IFA認定アロマセラピスト、執筆家。
星と香りと共に、 人生の航海を謳歌するための活動をしています。
Ray's Ensemble主宰、名古屋在住。