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HG ガンダムキャリバーン

2023.07.25 12:56

キット情報

・HG 1/144 ガンダムキャリバーン

・発売日: 2023年07月15日


「クワイエット・ゼロなんか・・・なくたって!!」


TVシリーズ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』より「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」の紹介レビューです。

※本記事は水星の魔女最終回のネタバレを含みます


ガンダムキャリバーンは水星の魔女22話「今、できることを」にて存在が明らかになったモビルスーツです。

GUNDフォーマットのデータストームのフィルタが搭載されていない="パイロットの生命保護を一切担保しない"というルブリスシリーズとは真逆の恐ろしい設計方針の下で製造され、ヴァナディース事変の際に宇宙議会連合が押収するも長らく凍結。

プロスペラ率いる"クワイエットゼロ"を止めるため、エアリアルを失ったスレッタが危険を承知で搭乗し最終決戦に挑むことになります。

キットの方は「ガンダムキャリバーン」の存在が明らかになってからも製品ページが中々公開されず、えらく引っ張っるなと思っていたのですが

”エアリアル改修型のビットを継承"や"シェルユニットの虹色の輝き"といった要素が最終回のネタバレ要素だっため中々公開出来なかったようです。


外伝キットや追加パーツを除けば恐らく"水星の魔女 HGシリーズ"最後になるであろう本キットですが、シリーズを締めくくる凄まじいガンプラになっていたので紹介します。


ユニコーンガンダムを思わせるような白基調で、色数も少ないため基本的な色分けは良好。

頭部のツインアイやバルカンなどもパズルのような恐ろしい分割構造で塗装もラクチンですが、エアリアル系統と同じくスラスターの内部など奥まった部分は塗り分ける必要があります(後述)

成型色の白がとても綺麗だったのでそこはキットのままにし、以下の部分を塗装しました。


エアリアルは光沢のトップコートで仕上げましたが、全体の色合いが落ち着いているので今回はややマット気味な半光沢をチョイスしました。

また、バックパック部分は色分けが甘く、矢印部分のスリットなどは黒く塗りつぶす必要があります。

今回はシタデルカラーで筆塗りしました。正面からは見えないので、あまり気にならないかもしれません。

過去のエアリアルと同じくシェルユニットを"非発光""発光"から選ぶことが出来ます。

今回のキットのものではインモールド成型のパーツを使用し、発光状態を選択しています。

正直、ここのシェルユニットは本編で一番出番の多かった「赤パーメット」のパーツが欲しかったな~と思いました。

ただ、虹色パーメットのパーツやシールにクリアレッドのスプレーを吹くといい感じに赤パーメットらしくなるらしいです。


▼デカール前の状態

水星の魔女のモビルスーツは作画アニメの都合上モールドが多い方じゃないので、デカールなしだとややのっぺりした印象を受ける機体が多いのですが

このキャリバーンはもう全身が面とモールドだらけでデカールなしでもほぼのっぺりした印象がありません。

むしろ、面が細かすぎてデカール位置が中々決められなかったです。



▼武装を外した状態

ライフルやビットステイヴなどを全て外した状態。

全身ほぼ白&細身なのですが、全身にエッジとデティールがありパーツ成型もバキバキなので、この状態でも物足りない印象は全くありません。めちゃくちゃかっこいいと思います。

装備を外した状態でエアリアル・改修型と比較。

顔の雰囲気はエアリアルに近いですが、逆三角形のシルエットや足のラインは改修型に近いと思います。


武装やギミックを紹介します。


※記事の中の写真で"平手"が登場しますがこれは「ミラソウル社製フライトユニット」に付属するものを使用しています。キャリバーンには付属しません。


「バリアブルロットライフル」

魔女のホウキ。

キャリバーンの主兵装で、火器だけでなく推進装置としても運用されます。

本体を軽々と超える全長を再現。

ヅダの対艦ライフルを上回るサイズで、恐らく1/144ガンプラだと最長の武装ではないでしょうか。

これだけデカいと保持が不安だったのですが、ライフル本体は左右の貼り合わせで重量はほぼなく、またバックパックのアームとガッチリ接続されるのでちゃんと保持できます。

後ろのスラスターが若干重いのですが、重心を調整すれば持ったまま立つことも可能。

後部の推進ユニット「クアドラ・スラスター」は展開可能で、4基の動力部分はメタリックのシールで再現。ここは塗ろうと思ったらけっこう大変そう。

サブアームを引き出して両手持ちが可能…なのですが、

流石に1/144の可動だと中々苦しい部分がありパッケージのようなポーズは難しそうでした。

作例の両手持ちポーズもめちゃくちゃ胴体を捻ってるので、まあスケール的にここは仕方ないかなと…


「ビームサーベル」

エアリアルシリーズ共通の接続軸縦長タイプが2本付属。

ビーム刃は実戦仕様の"青色"。


右腕は常にバリアブルロッドライフルを持っていたので、本編ではガンドノードに接近された際に左腕で使用していました。

二刀で暴れまわるようなシーンも見てみたかった…

今後ゲームとかで見られるといいですね。


「エスカッシャン」

後述の最終シーン再現のためエアリアル改修型のビットステイブが丸々付属するので、巨大シールド=エスカッシャンを装備出来ます。

商品ページだと普通に「バリアブルロッドライフル&エスカッシャン」みたいな形態で写真が掲載されてるのですが、とは言え本編でそんなシーンは一切なかったんで撮影していません。。。

エアリアル改修型のエスカッシャンと比較、色以外は全て共通パーツだと思います。

ここも地味に奥まった部分の色が足りないので要塗装。


「ビットオンフォーム」

半壊したエアリアル改修型とエリクトから「ビットステイヴ」を受け継いだ、

本編最後の姿である"ガンダムキャリバーン・ビットオンフォーム"を再現出来ます。

「君はそれでも…いいの?」

「お母さんとも みんなとも やりたいこと…いっぱいあるから!!」


ガシン!ガシン!

デデデンデデデン!


機体各所のハードポイントにビッドステイヴを取り付けてビットオンフォームに!

肩や腰回りなどちょっとボリューム不足だった部分に要素が増えるので、よりシャープなシルエットなります。

ビットオンフォーム+バリアブルロットライフル。

これも本編見登場の形態ですが、シャープでスピード感を感じるフォルム&長物のライフルの組み合わせが文句なしにかっこいいです。

また、白基調のフォルムだからこそ、虹色のシェルユニットやアンテナ・各所のクリアグリーンが引き立つような配色も見事だと思いました。

特にカッコいいと思うのが、この"やや左上"から眺めたときのキャリバーン。

1/144とは思えない情報量とボリューム感に圧倒されます。




※おまけ

エアリアル改修型のビッドステイヴを使用した脱色前のカラー。

少しだけ青色が入るのも悪くなさそうです。



ファイナルシーズンop

いつからか ずっと 見上げる空の

偶像 理想 眺めて手を伸ばす



対レーザー送電システム

「止めて見せます!!!」

「スレッタだけが、エリィのスコアを上げられる…」


残ったガンダムを全員引き連れるシーンは結構シュールでしたが、誰も傷つけずにガンダムの力で大切な人たちを守ったのはソフィに言われた「ガンダムは暴力マシーン」に対するアンサーなのかなと思いました。

バケモノの関するガンダムが、不殺を貫いて物事を解決したっていう部分は結構好きかも知れません。

「始めよう、スレッタ・マーキュリー」



HG 1/144 ガンダムキャリバーンの紹介レビューでした。


長らく「やたら値段が高い新商品B」という謎の存在でしたが、その出来は本当に素晴らしく、ギミック満点&抜群にかっこよくて、組んでる最中にTwitterで何回褒めたかわかりませんでした。

流石に元デザインの関係上、色が足りなかったり強度が不安なところはあるのですが、最低限の見栄えは担保しつつあれだけ大きいライフルを保持出来たり、ガンビットもポロリがなかったりと遊びやすさもかなりいい感じです。

カッチリ仕上げても良し、ブンドドするために組んでも良しの、シリーズ最後に相応しい物凄いガンプラでした。

個人的にはもう2023年で一番すごいキット認定したいくらいです。


流石に人気キットで発売日以降は店頭で見かけないのですが、これから毎月ガンガン再販かかるらしいのでコンスタントに入手できるようになるとは思っています。

自分も赤パーメット仕様でもう1個作りたいです。

次回の記事は作りかけのシュバルゼッテを仕上げようかと思っていますが、プレバンからガンダムエアリアルのパーメットスコア・シックスが届いたのでそれも軽い気持ちで組んでます。

30MMのコンペのやつもやってるので中々忙しい…

それではまた