海外でも人気!刃物メーカー藤次郎のオープンファクトリーに潜入!
ぐるっとキッチン編集部“あやの”です。
今回は『藤次郎オープンファクトリー』に行ってきました!
案内をしてくれた細貝さん・佐久間さん・小林さんです!
こちらの藤次郎オープンファクトリーは包丁の製造工程を仕切りがなく、間近に見れる工場見学施設です。
工場ならではの音や熱気、匂いを感じることができます。
早速中に入ってみます!
入口から入ってすぐの壁には藤次郎の親方さんと親方さんの手の写真。
藤次郎で唯一打ち刃物を作れる方だそうです。(打ち刃物については後程お話します)
あとで親方さんに会えるそうなのでワクワクします(笑)
まずはじめに藤次郎の歴史について。
はじまりは1953年。
なんと農機具を製造する会社だったのです!!!
始めから包丁を作っていたと思っていました…驚きです!
その後農機具の閑散期を有効活用するためにフルーツナイフの製造を始めました。
藤次郎の刃物作りの始まりです!
↑創業の礎となったフルーツナイフの金型
↑藤次郎の刃物作りの原点フルーツナイフ。
昭和を感じるこのデザインすごくかわいい。
もう製造されていないなんて…復活したらいいのにななんて思いました(笑)
続いて包丁の形を造る鍛造のコーナー。
親方さんのいる鍛造小屋へ移動します。
鍛造とは包丁を鍛えながら造るという意味で、『打ち刃物』の一番初めの工程です。
1枚の板のような鋼材を叩いて鍛えながら包丁のもとになる形を作っていきます。
ここで親方さんの登場!!
800〜900℃の炉で鋼材を加熱して…
熱いうちに素早く叩いていきます。
ただ素早く叩くのではなく、リズムをつけながら叩くことで鋼材を冷めにくくし長く作業することができます。
さらにこの叩く作業で鋼材の粒子を細かくし、ワンランク上の素材へ引き上げていきます。
ここではとにかくリズム感が重要!!!!
(職人になるには歌って踊れないとダメらしいです(笑))
次は包丁の大量生産を行っているナイフファクトリーへ。
ここでは『抜き刃物』という製法の製造現場を見学することができます。
先程の打ち刃物とは違い、鋼材を金型で切り抜いて製造しています。
なんと切り抜いた時点で包丁の形ができあがっちゃうんです!!!
工程から紹介しますね。
上記の工程はナイフファクトリーで見学できる工程となっていて、この後に
「マーク入れ」⇒「柄入れ」⇒「柄磨き」⇒「刃付け」⇒「検品・包装」があります。
この工程も見てみたいな~なんて思っちゃいました(笑)
私がこの中でピックアップしたいのは『口元研磨』!!
刀身とハンドルの溶接部を研磨して、凹凸のないなめらかな形状にする工程です。
研磨後の包丁はまさか刀身とハンドルが溶接されているなんて信じられないくらい綺麗じゃないですか!?
1つ1つ丁寧に職人の方が磨きあげている姿にとても感動しました。
次はハンドメイド品の製造を行っているナイフアトリエへ。
ここでは、刀身からハンドルまで職人が1つ1つ手仕事で仕上げているところを見学することができます。
オーダーメイドにも対応しているそうですよ!!
このナイフアトリエで作られている包丁には1つ1つ手仕事で銘を彫りこんでいるんです!
すごくかっこよくないですか!?
まさか1つ1つ手仕事でやっているなんて…
包丁作りへのこだわりと情熱を感じました。
さらになんと!!!!
名前を彫ってもらいました!嬉しい!!!すごい!!!
自分の名前がかっこよく見えます(笑)
大事にします!ありがとうございます!!
そして最後にナイフギャラリーのショールームへ。
いろんな種類の包丁を実際に見て、さらに購入することができます。
工場を見学してからみると、この1丁1丁に藤次郎の職人の方の情熱や愛情が込められているんだなあと感じました。
さらに藤次郎ではSDGsにも取り組んでいて、包丁の刃の研ぎ直しを行っています。
実際に私が家で使っている包丁の研ぎ直しをしていただきました!!
刃が少し欠けていたのですが研ぎ直してもらって、
硬いじゃがいもを切ってみたら…
力を入れなくても簡単にじゃがいもが切れちゃいました!!すごすぎる!!!
刃の研ぎ直しも、一生懸命つくった包丁を手入れして大事に長く使ってほしいという考えからだそうです。
これからも大事に使っていきます!ありがとうございます!!
江部松商事でも包丁はたくさん扱っていますが、製造されているところを見るのは初めてで驚きと感動の嵐でした。
こんなにも1つ1つ丁寧に情熱を込めて作ってくださる職人の方々のおかげで、私たちはお客様に商品をお届けすることができているんだなと改めて思った1日でした。
皆さんも是非藤次郎オープンファクトリーに足を運んでみてください!
足を運ぶのが難しい方でも、オンラインショップもあるので是非見てみてください!
★藤次郎オープンファクトリー
〒959-0232 新潟県燕市吉田東栄町9番5号
TEL 0256-93-4195(代)
FAX 0256-93-4330