学習の達成率の調節。
学習は、その都度その都度完璧を目指すと
すごく時間がかかってしまうものになります。
もちろん全てを完璧にこなせれば、
それに越したことはありませんが、
量が多くなってきたり、物理的に難しい
問題が表れたりしますと、その時そのときで
対応力が問われてきます。
私は、昨年よりピアノをど素人の状態から
スタートをいたしました。
ドラマの作中でピアノを弾く主人公に憧れ、
アプリでピアノゲームをし、こんな曲を弾きたいとか
そういう気持ちがあったりしたことから
スタートを決心したというのも半分ですが、
”何かができない”という状態から、
どうやって出来るように自分はするんだろう?と
検証してみたかった気持ちも半分ありました。
現に、ドの位置が分かるくらいの次元から
スタートをしていますから、学習者にとっては
もっとも根本的な基本が抜けた状態からの
スタートであったとも思います。
そんな私が、一年ピアノをやってみて、
大切だと思ったことを、学習に重ねて書いて
みたいと思います。
それは、達成率8割でガンガン進めていくことです。
とにかくスピード優先気味で毎日やること。
1日で、完璧にしようと死闘を繰り広げ、100%になって
安堵して次に進むようなのんびりでは、気持ちも
続いていきません。しかも、大概100%までやろうとする人間の
ほとんどは2回目を解きません。解いている最中に
2回目解く事を想像する事がなく、空いたときにやっとくかっていう
軽い感じの計画が立てられないからです。
完璧主義な人間よりも、多少怠惰なところがありながら
着実に毎日さばけている人の方が好成績を取りやすい理由は
こういうところにあります。
気まぐれではなく、
毎日やろうと思うことが明確になっており、
毎日やるという事が習慣化されており、しかも
さっさとさばいてしまって余裕を持っているような、
そんな状態を作れている子には好成績の子が
多いというのが検証の結果です。
しかし、残りの未達成率2割は、毎日特訓する中で
何処かのタイミングで見直し、やり直す時間を作り、
「今日はまだダメだな、また明日やろう」と
毎日挑んでみることが大切です。
学習には計画が大切という風に言われますが、
それはあくまでもざっくりとした
”いついつまでに出来るようになろう”とかいう
実に曖昧なものです。学習にとって最も大切な計画は、
明日何をするか?と毎日考えてその日を終えることです。
長期的に、3日目までくらいをセットにして
明日の計画を立てられるようなリズムを作ること、
実際は上手くいろんなことをさばいていくためには
大切な考え方になってくるように思います。