変形性股関節症への保存療法に関するガイドラインを読んでいます。
おはようございます。理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
課題のエッセーを書く間に下記の論文を半分息抜きで読んでいます。
Ottawa Panel evidence-based clinical practice guidelines for therapeutic exercise in the management of hip osteoarthritis.
なぜかリンクが張れなかったので、タイトルを書きました。無料でPDFまでたどり着けます。
対象は55~70歳で、3~9年間症状が続いている患者とのことです。
どちらかというと病院よりクリニックのほうが患者像は近いのかもしれません。
最初のデータベースの検索で525編の論文がヒットしたようですが、最終的にガイドラインの根拠とするに足るしっかりとしたデザインの研究は4編だったとのことです( ゚Д゚)。
変形性膝関節症って割とリハビリ職にとってはポピュラーなイメージなんですが、あんまりないんですね。。。きちんとした研究。。
サクッと結論を書くと、筋トレとストレッチと柔軟性のトレーニングが股関節痛の軽減には良いみたいです。特に筋トレは、痛みの軽減、身体機能の向上、柔軟性、関節可動域の改善がグレードAとめちゃくちゃ高い評価です。しかもこの根拠になっている研究のうち介入期間が最短で8週間という比較的短期のものあるようです。
こうしてみると膝や腰もそうですが、関節などの運動器の疾患は『安静にして痛みが取れるのを待つ』という方針は、サポートされなそうですね(高エネルギーによる骨折など一部の例外は除きます)。結構やってしまいがちな『マッサージや患部のリラクゼーション』などは慎重に慎重を重ねて対象を選ばないといけないですね。
あと、患者さんや利用者さんに『動いたほうが痛みが取れる』ということをお伝えしていかないといけませんね。
また、詳細は改めて書きたいです。
ガイドラインってどんな風に作られるとか、どんな風に臨床に応用するとかも書きたいです。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
理学療法士 倉形裕史