FROM桑名石取祭『NINL』vol.4「質問が2つきました」
連日投稿しているこのお便り、読んでくれている人がけっこういるのですね!
石取祭に興味をもってもらって嬉しいです。
さらに嬉しいことに質問を2つもいただきました。ありがとうございます。
ということで、今回はその質問にお答えしたいと思います。
まず1つ目はvol.2「日々祭り」からです。
【質問1】春日町の組の名前が「第七組(九丁組)」とありますが、九丁組って?名前はいくつもあるものですか?
なかなか面白い質問ですね。
私たちはいつも普通に使っているので、そんな日常の中では非常に稀な質問です。
せっかくですので「組」の構成からお話しすることにします。
下図は私たちの組の構成です。
1台の祭車を持つ 「お祭りの組織(ブルーの部分)」 は3つ。その役員も3人ずつです。
それに対し、「自治会・町(黄色の部分)」 は4つ、会長も4人です。
「宝町」は、「宝殿町」と「新宝殿町」の2つの自治会が1台の祭車を持ち、1つの祭組織として参加しています。
宝町という自治会はありません。
このように、お祭りの組織(1台の祭車)=複数の自治会 というのがいくつかあるんです。
第三組の「宮北」も、「北魚町」、「宮町」、「風呂町」で構成されています。
これをふまえて、「九丁組」とは?
答えからいうと、昔は「9つの町」から成り立っていたから「九丁(九町)組」と呼ばれ、今でもその名前が残っているのですね。
では、その9つの町とは?
清水町はもとから清水町で1つ。宝殿町、新宝殿町は先のとおり町は2つ。
春日町はもともとは6つの町(小網町、新舟町、本舟町、西舟町、北舟町、大工町)が1つにまとまってできた町なのです。
名前は春日さん(桑名宗社・春日神社)にお願いして使わせてもらっています。
春日町の60周年記念のTシャツに昔の町名が入っています。
また、組の中には別名・通称・ニックネームの呼称を持っているところもあります。
例えば、第十組は「馬道組」と呼ばれています。
名前はいくつもあるのですね。
次は、vol.3「海の日はコンクールの日」からの質問です。
【質問2】カテゴリーというか、「青年会」とか「中老会」とかって聞きますが、どんな区分けなのですか?
これは、実は町によってまちまちですが、大まかなところをみていきましょう。
<少年会・少女会>
中学校3年生(15才)まで、コンクールの子供の部でも規定されていますから、各町共通だと思います。
<青年会>
中学を卒業すると青年会。いくつまでかはまちまち。
年齢でバシッときってしまう所もあれば、人数の構成見ながらの所もあったり。
今の春日町は、大体40才前後で本人判断といったところです。
<中老会>
青年会の上は中老会。年齢の区切りはまちまちです。
「老」とついていますが、昔と違って今は元気な方が多い。
還暦を過ぎてもバリバリ中老で動いてもらってる人が何人もいますね。
<大老>
中老会の上は大老。大御所です。
<女性の場合>
近年では女性の参加が増えてきました。
女性参加の規定が一番バラエティ豊かかもしれません。
青年会にそのまま入る所もあれば、女性だけの会があったり。
名前も「青女会」や、その他にも独自の名前をつけていて、華やぎがありますね。
結婚して町を出ても参加できる所や、逆に嫁いできた方も参加できる所もあります。
回答はこんなところです。
今回の質問では組・町の構成をみることとなりました。
私としてはより多くの人に参加してもらえたらと願っています。
祭って観るだけでも楽しいですが、やってみるとまた格別な味わいがありますからね!
また質問があればお寄せくださいね。お待ちしています!
案内人:春日町副祭事長 堀田大介