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すっかり夏に

2018.07.26 01:26


こんにちは!

前回の更新からかなり時間が経ってしまい、すっかり夏になりました。



皆さんいかがお過ごしでしょうか?




夏になったからというわけではないのでしょうが、新しくレッスンを受けに来られる方が多い印象。


ジムとかに通って身体を引き締めたい!ならありそうなのですが、「夏だ!歌習いたい!」はちょっと予想外ですね(^^)笑









学生さんとかだったら、もしかしたら学園祭に向けての練習の為というのがあるのかも知れませんね♪






大体の学校が10月頃やっているイメージなので、逆算して3か月くらいの今からやりたいというのは中々良い判断だと個人的には思っています!


というのも、やはり一朝一夕で出来る事ではないからです。










以前僕が受け持った生徒様で、ご自身の結婚式で新婦様の為にサプライズで歌を歌いたい!という事でレッスンに来られた方がいらっしゃいました。


詳しく聞くと、式はもう来月!

1か月を切った状態でした。

歌の様子も拝見すると、元々得意な事だったというわけではない様で…



加えて学生さんではなく、当然社外人の方です。

お仕事されながら、毎日満足に練習が出来る環境でもない。


この様な場合、やはり驚くべき変化をもたらす事は難しい。

特に技術的な面は、練習を重ねる事が出来ないとなるととても難しくなります。





僕はそこで、その生徒様の「感情」の部分にフォーカスした練習を考案し、一緒に取り組みました!


現代人、とりわけ我々日本人には特に多いのですが、日頃感情を吐き出す事がない為、感情表現が鈍い方が多いのです。


大人になればなるほど、思い切り怒ったり思い切り泣いたりする事って減っていますよね?





大人になればなるほど怒りたい事は多いはずなのに…笑







流石に思い切り怒る場面を増やすのは大人としてどうなのかという所もありますが、僕はその際、思い切り笑ったり思い切り泣いたりする事を増やして下さいと伝えました。








好きなお笑いを見るも良し、泣ける映画を観るもよし…









だって、当日はご自身のありったけの愛情を奥様に伝える為に歌うわけですからね!

恥ずかしがったりする必要はないのです。

それに、おそらく緊張するのでそこに加えて照れがあればそれは間違いなく妨げになるのです。









勿論、発声の基礎的な所はお教えしましたが、その短期間であれば技術的な面を詰めるよりもどう感情を引っ張り出して歌うかにフォーカスした方が良い場合が多いです。








結果はどうだったのかという、僕は出席したわけではないので見られなかったのですが、無事に成功しましたとのご報告を頂きました(^^)









しかし、ご本人様にもお伝えしていたのですが、1か月前からの0からのスタート、これは付け焼き刃でしかありません。


1か月丸々練習にあてる事が出来たり、学生の部活の様に週4日以上ガッツリ練習する時間を取れたりすれば話は変わって来ますが


前述の通りお仕事をされていればそれは不可能だからです。





僕は生徒様にハッキリと、最初に「甘いです」と告げた上で、出来る事を確実に、決めた練習はサボらずにやって頂く様に伝えました。






大人なのですから、ご自身の現状の歌のレベルと式当日の日時を考えれば遅くとも2〜3か月前から始めないとまずいという事は容易に想像出来たはずです。



会場決めや招待状を送る事を考えれば、結婚式が1か月前に決まるという事はまず無いと思うので、尚更です。







これらをご本人様に申し上げた上で、取り組んで頂きました。











ちょっと厳し過ぎるのではないか?

と思われた方、甘いです!!!



人生の中で、結婚式は一度きり。(例外になる方もおられますが。。)


ましてや誰もが経験する道ではなく、さまざまな意味で恵まれたからこそ挙げられる式ですよね?



そんな人生の一大イベントなのに、付け焼き刃をもって挑むのでしょうか?


僕だったら、万全の準備をして臨みたいと思います。




変えなければいけないのは技術や感情の前に、その「意識」なのです。



レッスン等で接していると、なぜそういう決断になってしまったのかをうかがい知る場面が多々ありました。



そしてその部分が変われば変わる程、歌にも変化が現れて来ました。









これは音楽をやっていれば皆言われた事があると思いますが、歌や楽器の演奏には自分が出ます。


我が強い方はそういう音が出ますし、自信のない人は自信のない音が出ます。


なあなあな人は詰めの甘さが出ますし、時間にルーズな人はリズムに怠惰さが出ます。










だからこそ、1番最初にやらなければならないのは「自分を知る事」なのです。



でもそれが自分では難しいから習いに来る、というのは間違っていません。


しかしいざそれを人に言われると快く思えない人も多いです。

大人ほど、自分の生きて来て形成してきたものを否定される事を嫌がりますからね。





でも考えてみたらわかる事。

人に何かを習うという事がどういう事なのか…












僕もプロである以上、半端な事はしたくないので、「あーそれで良いよー」とは絶対に言えないのです。



生徒様から貴重な時間とお金を頂いているので、その対価に見合うレッスンをする事が義務だからです。




勿論、¥3,000程度と考えればそこまでする必要が無いと思われるのも理解出来ますし、そこに手軽さが見えるのもわかりますが…



でも¥3,000稼ぐのって、1時間普通のお仕事をする位では難しいと思います。


学生さんのお小遣いであれば、多くの方にとってそれなりに大きい出費だと思います。






それに加えて1時間という時間、お仕事されている方ならお昼休憩と同じ時間なのです。


無駄にはしたくないですよね…?












僕はそういった事もあり、絶対に無責任なレッスンは出来ないと考えております。








楽しくやる事は、なあなあにやる事ではない。


真剣にやるから楽しい。楽しいと思えるからこそ練習も頑張れる。


これは、プロアマ問わず共通事項なのです。














長々と語ってしまいましたが、もし皆さんの中で何か目標があり、それの為に誰かに何かを習おうと思われているのであれば


現状自分が達成から逆算してどの位置に居るのか、達成までどれくらいの時間があるのかをまず考えてみましょう。


そこからがスタート、そしてそこからしっかり歩き始めれば絶対に遅過ぎる事はありません(^^)












Keito Murakami