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アバウト日本海|02.鳥取

2016.01.20 02:39

日本海地域をGRAYSKY的視点で、アバウトにお伝えする「アバウト日本海」

2回目は、鳥取県のご紹介です。

鳥取県の人口は、573,185人(平成27年12月1日現在 鳥取県人口移動調査 調べ)

全国で最も人口の少ない県です。



鳥取県は、1920年代の「民藝運動」の影響を強く受けている地域である。岩井窯は、鳥取民藝運動の指導者・吉田璋也氏やイギリス人の陶芸家バーナード・リーチ氏との出会いで民藝に感銘を受け陶芸を志し、因州・中井窯は、吉田璋也氏より牛ノ戸(うしのと)焼中井窯の名を受け「中井窯」と称している。



らっきょう

鳥取砂丘に隣接する福部町は、全国有数のらっきょうの産地として知られている。一面雪に覆われる冬や、吹きつける日本海の強い風といった厳しい環境下で育つことで、身がしまり、「シャキシャキ」とした独特の歯ごたえが生まれるのだそう。


カレー

総務省家計調査実施の結果、平成7年から22年までの15年間でカレールウ購入量・購入金額ともに日本一になったこともあるほど、カレー好きな鳥取県民。県内には「鳥取カレー」を提供するお店もあるので、是非一度訪れてみては?


豆腐ちくわ

木綿豆腐と白身魚を7:3の比率で練って蒸しあげた「豆腐ちくわ」は、江戸時代から庶民の食卓文化を賑わせたてきた。普通のちくわと比べて豆腐の風味があり、食感は極めてやわらか。低カロリー、高タンパクでヘルシーフードとして注目を集めている。



銀色の雨(映画)

「鉄道員(ぽっぽや)」などの名作で知られる直木賞作家・浅田次郎の短編小説。米子を舞台に、懐かしさと優しさに満ちた「人生の雨宿り」がテーマとなっている。「いま頑張らなくてもいいんじゃないの?」と優しい声が聞こえてきそうで、見終わったときにはすっと緊張から解かれているかも。


ATHENA-アテナ-:戦争の女神(ドラマ)

韓国で39.9%の最高視聴率を記録した、超大作スパイアクションドラマ「アイリス」。そのスピンオフ作品である「アテナ」は、世界が注目する新型エネルギー開発をめぐり、巨大テロ組織「アテナ」に立ち向かう国際危機防止機関「NTS」の活躍を描いている。国の命運を背負い挑むエキスパートたちがかっこいい!


若桜鉄道うぐいす駅(小説)

県東部の山間部を走る実存の「若桜鉄道」を舞台にした小説。住民たちに長く愛されてきた「うぐいす駅」に、取り壊しの計画が持ち上がり、改築と保存で町は真っ二つに対立。古ぼけた駅舎を、保存するのかあるいは解体するのかをめぐって、村をあげての大騒動が起きる。鉄道ものかと思いきや、郷愁にひたれる一冊である。



取材旅行を終えて

山陰の息遣いを色濃く感じる鳥取は、人も自然も穏やかで、北欧のような空気感を纏っていました。

鳥取の人口は日本一少ないそうですが、現地の方にインタビューした時、「人と人との距離がちょうどいいんです」とおっしゃっていました。ある程度の距離を保ちつつ、子どもが生まれれば近所のおばあちゃんが数人集まって面倒を見てくれたりする、と。

なるほど、東京はどこもかしこも人だらけ、ちょっと手を伸ばせば欲しいものがすぐ手に入ります。でも隣に住んでいる人のことは全く知らなかったり、人との距離は近いようで遠いのかもしれません。

民藝運動の流れを色濃く残し、決して派手ではないけれど実直で優しい人柄がにじみ出ている土地だなと感じました。



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文:高田明来、澤木美華